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リキッド消費とは何か

新潮新書 1076

出版社名 新潮社
出版年月 2025年2月
ISBNコード 978-4-10-611076-4
4-10-611076-8
税込価格 990円
頁数・縦 220P 18cm

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要旨

現代の消費スタイルに、大きな変化が起きている。多くの人が、映画や音楽をサブスクリプションサービスで楽しむようになった。自動車を所有せずカーシェアサービスを利用する若者も多い。こうした今どきの消費行動への理解を進めるために、「リキッド消費」というコンセプトがヒントになりそうだ。本書は、2017年にイギリスの研究者らによって提唱された「リキッド消費」について解説し、現代の人々の消費行動が、なぜ、どのように引き起こされているのかを示す。リキッド消費は、「液状化した消費」を意味し、「短命」「アクセス・ベース」「脱物質的」と定義されるが、著者はこれらに、それらを支える「省力化」という要素を加えることを提案する。リキッド消費に関連する「気ままな消費」には、時間や労力の少ない「手軽さ」が求められるが、その実現を「省力化」が支えているという。著者は青山学院大学経営学部教授。専門はマーケティング。明治学院大学経済学部卒業後、サンリオを経て早稲田大学大学院商学研究科に進学し、博士課程単位取得。『ブランド・リレーションシップ』など著書多数。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2025年4月21日]

商品内容

要旨

SNSで見た服をスマホで即ポチ、映画はサブスク、車はカーシェアでOK、ブランドもののバッグより他人がうらやむ珍しい経験を―若者から中高年まで、こうした今どきの消費行動の裏には、いったいどんな心理が働いているのか。次から次へとモノと情報が流れる時代にあって、現代人の消費スタイルは歴史的な変化を迎えている。マーケティングの専門家が、「リキッド消費」という新たな現象の謎を徹底解剖!

目次

第1章 堅固なものの溶解―リキッド・モダニティとは何か
第2章 消費が液状化する―リキッド消費とは何か
第3章 ソリッドからリキッドへ―消費スタイルの広がりと省力化
第4章 消費生活はどう変わるのか―4つの消費と調査データから考える
第5章 リキッド消費の実態を知る―定量データを用いた分析1
第6章 リキッド・クラスターの価値観を知る―定量データを用いた分析2
第7章 若者たちのリキッド消費―定性データを用いた分析
第8章 私たちはどうすれば良いのか―より良い世界を実現するために

出版社・メーカーコメント

SNSで見た服をスマホで即ポチ、映画はサブスク、車はカーシェアでOK、ブランドもののバッグより他人がうらやむ珍しい経験を−−若者から中高年まで、こうした今どきの消費行動の裏には、いったいどんな心理が働いているのか。次から次へとモノと情報が流れる時代にあって、現代人の消費スタイルは歴史的な変化を迎えている。マーケティング学の専門家が、「リキッド消費」という新たな現象の謎を徹底解剖!

著者紹介

久保田 進彦 (クボタ ユキヒコ)  
1965(昭和40)年神奈川県生まれ。博士(商学)。青山学院大学経営学部教授。専門はマーケティング。明治学院大学経済学部卒業後、株式会社サンリオを経て早稲田大学大学院商学研究科に進学し博士課程単位取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)