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生けるパスカル

新装版

角川文庫 ま1−52

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2025年2月
ISBNコード 978-4-04-115469-4
4-04-115469-3
税込価格 990円
頁数・縦 333P 15cm
シリーズ名 生けるパスカル

商品内容

要旨

妻の一方的な嫉妬に悩まされる画家の矢沢辰生は、妻に仕事も金も管理され、さらにはあらぬ浮気の疑いをかけられ酷く責められる日々に身も心も限界を迎えていた。そんな中、彼は1冊の小説「死せるパスカル」に出会う。自分を死んだことにしてでも自由を求める主人公に深く共感した矢沢は、妻による無理心中を装った完全犯罪を画策する。歪んだ夫婦の心理に鋭くメスを入れる傑作サスペンス。表題作の他「六畳の生涯」を収録。

出版社・メーカーコメント

妻の執念深い嫉妬に悩まされる画家・矢沢辰夫は、あらぬ浮気の疑いをかけられ、日々なじられ暴力を振るわれて、身も心も限界にさしかかっていた。そんなある日、矢沢はイタリアの作家・ピアンデルロの作品『死せるパスカル』に出会う。自分を死んだことにしてまでも運命から逃れ自由を求める主人公の姿に深く共感した矢沢は、妻による無理心中を装った完全犯罪を画策するが……。歪んだ夫婦の心理に鋭くメスを入れた傑作サスペンス。表題作の他、「六畳の生涯」を収録。

著者紹介

松本 清張 (マツモト セイチョウ)  
1909年、福岡県生まれ。印刷工を経て朝日新聞西部本社に入社。53年、「或る『小倉日記』伝」で芥川賞を受賞。56年、朝日新聞を退社し、作家生活に入る。67年、吉川英治文学賞、70年、菊池寛賞、90年、朝日賞を受賞。社会派ミステリーを始め、歴史・時代小説、古代史・近現代史の論考まで執筆は多岐にわたる。作家生活約40年の間に、随筆や日記も含めて約1000編の作品を発表し、編著も含め約750冊の著書を刊行した。92年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)