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憲法の学校 親権、校則、いじめ、PTA−「子どものため」を考える

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2025年2月
ISBNコード 978-4-04-115506-6
4-04-115506-1
税込価格 1,925円
頁数・縦 232P 19cm

商品内容

要旨

学校や家庭で子どもに迫る危険が「憲法のレンズ」で浮かび上がる。閉鎖空間で「教育」の名を借りた暴力は見えにくい。その正体を見抜き、対処するための知識と思考法を2児の父として悪戦苦闘する憲法学者が明かす!

目次

日本国憲法(抄)
第一章 親の権利はどこまでか―親権、PTA(「親の権利」を正当化するもの
単独親権と共同親権 ほか)
第二章 「学校」は何を果たすべきか(教育の内容―教育基本法
義務教育の機能と課題―学校教育法)
第三章 誰が教育内容を決めるのか―校則、制服、教科書(二つの教育モデル
校則の位置づけ ほか)
第四章 学校を「安全」な場所にするために―給食、いじめ(給食と教育
いじめ問題の現状)
補論 男女別学・男女別定員制と平等権
特別対談 「法的発想」で「子どものため」を見つめ直す 内田良(教育社会学者)

出版社・メーカーコメント

【人生の入口でこそ「使える」法的発想】校則に法的な拘束力はない/新民法で共同親権を持つ別居親が修学旅行をキャンセルできる?/PTAへの強制入会は無効−−学校や家庭など特殊な閉鎖空間で起きる複雑なトラブルこそ、「権利」の原則が詰まった憲法に立ち返ることで道筋が見えてくる!2児の父として悪戦苦闘する憲法学者が、学校や家庭といった閉鎖空間で「教育」の名を借りて子どもに迫る暴力を見抜く。教育社会学者・内田良氏との特別対談を収録。「法的発想には、人を公平に扱うためのノウハウが詰まっている。」「テストというものは、実は「法の支配」の極致なんです。解答があって、答え合わせをする以上、性質的に明文化されざるを得ない。」「双方向・探求型授業って、優劣をつけて評価することが非常に難しいんです。学生の評価が恣意的になる危険性が常にある。」「教師や保護者によるいじめの加担は、いじめ防止対策推進法の定義に入っていない。ここは条文の欠陥だと思っています。」※巻末特別対談より抜粋【目次】 はじめに なぜ憲法から考えるのか? 日本国憲法(抄)第一章 親の権利はどこまでか−− 親権、PTA第二章 「学校」は何を果たすべきか第三章 誰が教育内容を決めるのか−− 校則、制服、教科書第四章 学校を「安全」な場所にするために−−給食、いじめ補論 男女別学・男女別定員制と平等権 特別対談 「法的発想」で「子どものため」を見つめ直す 内田良(教育社会学者) あとがき 主要参考文献一覧

著者紹介

木村 草太 (キムラ ソウタ)  
1980年神奈川県生まれ。東京大学法学部、同大学院法学政治学研究科助手を経て、2016年より東京都立大学大学院法学政治学研究科教授。専攻は憲法学。平等原則、差別されない権利、子どもの権利を中心的なテーマとして研究に取り組みながら、講演会や新聞、テレビなどマス・メディアを通じた情報発信を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)