• 本

ブラックホールは白くなる

出版社名 NHK出版
出版年月 2025年2月
ISBNコード 978-4-14-081983-8
4-14-081983-9
税込価格 2,420円
頁数・縦 189P 20cm

商品内容

要旨

さあ、ホワイトホールに向けて旅立とう―ブラックホールの地平線の縁まで行って、なかに入り、奥底まで降りていく。そこでは時間と空間が溶けている。そしてそこから未来に向かって出て行く。ループ量子重力理論の第一人者による集大成。

目次

第一部 黒い穴(ブラックホールとは何か
地平線で時は止まるのか
不穏なる時間の相対性
内側に行って、見る
量子効果と特異点
ブラックホールの奥底を見る)
第二部 白い穴(ホワイトホールとは何か
空間そのものを構成する基本粒子
ブラックホール内部での飛躍
計算は今も進行中
ホワイトホールの外部で起きること)
第三部 過去と未来(科学者たちの論争
ホワイトホールの地平線
過去と未来は何ゆえ異なるのか
わたしたちは未来を思い出すことができない
わたしたちは過去を選べない
天空を漂うホワイトホール)

出版社・メーカーコメント

理論上の天体「ホワイトホール」の存在に迫る!天才物理学者による圧巻の宇宙論。野村泰紀氏(物理学者)、久保勇貴氏(宇宙工学研究者、作家)推薦!『時間は存在しない』『世界は「関係」でできている〜美しくも過激な量子論』で常識を覆し、“ホーキングの再来”と評された天才物理学者が、満を持して自身最大のテーマである「ブラックホールとホワイトホール」の謎に挑んだ集大成の一冊。

著者紹介

ロヴェッリ,カルロ (ロヴェッリ,カルロ)   Rovelli,Carlo
理論物理学者。1956年、イタリアのヴェローナ生まれ。ボローニャ大学卒業後、パドヴァ大学大学院で博士号取得。イタリアやアメリカの大学勤務を経て、現在はフランスのエクス=マルセイユ大学の理論物理学研究室で、量子重力理論の研究チームを率いる。「ループ量子重力理論」の提唱者の一人。『すごい物理学講義』(河出書房新社)で「メルク・セローノ文学賞」「ガリレオ文学賞」を受賞。『すごい物理学入門』(同)は世界で150万部超を売り上げ、『時間は存在しない』(NHK出版)はタイム誌の「ベスト10ノンフィクション(2018年)」に選出、『世界は「関係」でできている』(同)は世界23か国で刊行決定など著作はいずれも好評を博す。本書はイタリアで10万部以上を売り上げ、世界27か国で刊行予定の話題作
冨永 星 (トミナガ ホシ)  
1955年、京都生まれ。京都大学理学部数理科学系卒業。翻訳家。一般向け数学科学啓蒙書などの翻訳を手がける。2020年度日本数学会出版賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)