日本史の表舞台で活躍した主役たち。時代の転換を促すことになった彼らの足どりには、多くの謎がつきまとっています。本書では、その足跡を丹念に追うことで、歴史的事件の真相に迫りました。絶対不利な状況を跳ね返した大海人皇子の脱出行。兄に追われる源義経の奥州逃避行ルート、徳川家康決死の「伊賀越え」の真相。ペリーがたどった謎の「航跡」からわかること…。闇に消えかけたルートをたどることで、歴史に名を遺した人物たちのリアルな息づかいを感じる一冊。

一章　決死の脱出劇、そのルートに刻まれた謎（絶対不利な条件を跳ね返した大海人皇子の脱出行の真相
源頼朝が、石橋山の戦いに敗れて、南房総で再起を図るまで　ほか）
二章　歴史の舞台に遺された「足跡」は何を語るか（華やかな大名行列の行程に見え隠れする諸大名の悲喜こもごも
吉良を討った赤穂浪士が、その後泉岳寺に到着するまで　ほか）
三章　進軍ルートで読み解く合戦の真相（厳島の戦いを成功に導いた毛利元就の「挟撃作戦」の舞台裏
桶狭間で今川義元を破った織田信長「奇襲」の検証　ほか）
四章　知略をかけたあの人の運命の軌跡（大軍を相手に互角に戦った蝦夷の英雄・阿弖流為の足どり
かつての源頼朝と同じ道をたどり鎌倉幕府を倒した新田義貞　ほか）