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緊縮資本主義 経済学者はいかにして緊縮財政を発明し、ファシズムへの道を開いたのか

出版社名 東洋経済新報社
出版年月 2025年8月
ISBNコード 978-4-492-31565-1
4-492-31565-9
税込価格 3,740円
頁数・縦 430P 20cm

商品内容

要旨

緊縮財政は単なる財政健全化の手段ではなく、資本主義体制を維持するための階級戦略だった!気鋭の経済史家による革命的野心作。

目次

第1部 戦争と危機(第1次世界大戦と経済
新思想を奉ずる人々
経済民主化をめぐる闘争
新秩序―第1次世界大戦後の枠組みと思想の成立)
第2部 緊縮策の持つ意味(国際テクノクラートと緊縮の形成
イギリス緊縮物語
イタリア緊縮物語
イギリスから見たイタリア緊縮策とファシズム
緊縮策の勝利
恒久化する緊縮策)

出版社・メーカーコメント

バルファキス、ピケティ、マッツカート絶賛!「緊縮」が戦争と全体主義を招く。気鋭の若手経済学者が歴史的視点から明らかにする。

著者紹介

マッテイ,クララ・E. (マッテイ,クララE.)   Mattei,Clara E.
タルサ大学経済学部教授、同大学異端派経済学研究センター長。ニュー・スクール・フォー・ソーシャル・リサーチ経済学部准教授を経て2025年2月から現職。経済思想と技術主義的な政策決定との決定的な関係や、資本主義の歴史を研究している。初の著書である本書の原著The Capital Order:How Economists Invented Austerity and Paved the Way to Fascism(2022年)は、『フィナンシャル・タイムズ』紙で2022年の経済書ベスト10に選ばれ、10カ国語以上で翻訳され、アメリカ歴史学会のハーバート・アダムス・バクスター賞 (2023年)を受賞した。緊縮資本主義のレンズを通して、資本主義の黄金時代(1945〜1975年)とそのケインズ主義を批判的に再評価するプロジェクトを執筆中
中野 剛志 (ナカノ タケシ)  
評論家。1971年に生まれ。東京大学教養学部卒業後、通商産業省(現・経済産業省)に入省。2003年にNations and Nationalism Prize受賞。2005年エディンバラ大学大学院より博士号取得(政治理論)。主な著書に『日本思想史新論』(ちくま新書、山本七平賞奨励賞)など
井坂 康志 (イサカ ヤスシ)  
ものつくり大学教養教育センター教授、ドラッカー学会共同代表理事。1972年埼玉県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学、博士(商学)。著書に『P・F・ドラッカー―マネジメント思想の源流と展望』(文眞堂、経営学史学会奨励賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)