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高尾山の社会史

出版社名 青弓社
出版年月 2025年8月
ISBNコード 978-4-7872-2107-0
4-7872-2107-8
税込価格 3,300円
頁数・縦 261P 21cm

商品内容

要旨

東京都八王子にある高尾山は、東京近郊の登山スポットとして親しまれている。霊山であり修験道の聖地でもある高尾山の各時代の姿を、多くの資料から描きだす。周囲をたずね歩いた記録も織り込んで、社会状況に応じて位置づけが変化する高尾山の歴史をたどる。

目次

第1章 高尾山の成り立ち(武田軍の関東侵攻(廿里の戦い)
陣馬(場)街道(案下街道)
廿里の戦い ほか)
第2章 徳川家康の関東大改造(江戸時代まで
河川の改修
水路の造設)
第3章 高尾山の歴史を歩く(飯縄権現のこと
家康関東入りと大久保長安
高尾山と紀州侯 ほか)
第4章 明治期以降の高尾山(廃仏毀釈
大本堂と飯縄権現堂
本堂崩壊と再建 ほか)
第5章 一九二七年の大変革をたどる(多摩御陵(武蔵陵墓地)
清滝・表参道エリア
琵琶滝エリア ほか)
第6章 一九二七年以後の図絵と東京府立松沢病院―戦前から戦後まで(車社会の到来
図絵
比較 ほか)

出版社・メーカーコメント

東京都八王子にある高尾山は、東京近郊の登山スポット、ハイキングコースとして知られ、近年では海外からの観光客も含めて多くの登山客でにぎわいをみせている。高尾山はそもそも修験道の霊場であり、「精神病」患者を受け入れて滝治療などもおこなっていた事実はあまり知られていない。高尾山は歴史的にどのような存在として、人々や地域に受け入れられてきたのか。戦国時代から江戸時代にかけて、街道などの交通網が整い、河川の改修なども実施されていくなかで高尾山は要所になっていく。また、「精神病」やそのほかの病気、けがを負う患者が滝治療をおこない、癒しの場としても知られるようになった。明治期の廃仏毀釈や大正天皇の多摩御陵との関係、昭和期以降の鉄道の普及、戦時下の空襲など、時代ごとのトピックを取り上げながら、社会状況のなかで位置づけが刻一刻と変わる高尾山の姿を描き出す。正岡子規「高尾紀行」ほかの紀行文を現代語訳して紹介し、高尾山とその周辺を実際にたずね歩いた記録も織り交ぜて、高尾山の歴史を丹念にたどる。