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三島由紀夫と唯識

出版社名 青土社
出版年月 2025年10月
ISBNコード 978-4-7917-7742-6
4-7917-7742-5
税込価格 2,640円
頁数・縦 245P 19cm

商品内容

要旨

昭和を代表する文学者にして、その最期も社会に大きな衝撃を与えた三島由紀夫。生前の最後の作品である『豊饒の海』は輪廻転生という仏教に由来する考えを中心に据えた壮大な物語だった。仏教研究の泰斗と、三島研究の第一人者が、おたがいの見識を重ね合わせ、この不世出の文学者が見ていた世界と描きたかった世界に精緻かつ大胆に迫る。三島が読む唯識、唯識が読む三島。

目次

第1回 何が生まれ変わるのか?(二五年の時を経て
全体の流れ
唯識思想とは何か ほか)
第2回 世界は存在するのか?(『豊饒の海』とはいかなる作品か
今日の核心部分
「暴流」をめぐって ほか)
第3回 三島由紀夫とは何者か?(核心へ
三島はなぜ書くのか、何を書くのか
『豊饒の海』はなぜ書かれたのか ほか)
対談を終えて
付録 仏教と三島由紀夫―仏教の境位、文学の境位

著者紹介

井上 隆史 (イノウエ タカシ)  
1963年横浜生まれ。東京大学文学部卒業、同大学院人文科学研究科博士課程中退。白百合女子大学文学部教授。専門は日本近代文学。『暴流(ぼる)の人 三島由紀夫』(平凡社)で読売文学賞・やまなし文学賞を受賞
竹村 牧男 (タケムラ マキオ)  
1948年東京生まれ。東京大学文学部卒業、同大学院印度哲学専修博士課程中退。三重大学助教授、筑波大学教授、東洋大学教授、東洋大学学長を歴任。東洋大学名誉教授。専門は仏教学、宗教哲学。唯識思想研究で博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)