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自治体は何のためにあるのか 〈地域活性化〉を問い直す

岩波新書 新赤版 2092

出版社名 岩波書店
出版年月 2025年12月
ISBNコード 978-4-00-432092-0
4-00-432092-5
税込価格 1,034円
頁数・縦 217P 18cm

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要旨

少子高齢化、人口減少などにより衰退し、過疎化に悩まされる「地方」に対し、政府は地方活性化、地方再生、地方創生といったキーワードを用いた対策を試みてきた。その対策を具体的な施策に落とし込み実行するのが「地方自治体」の役割と思われがちだが、それは自治体の本来あるべき姿なのだろうか。本書では、過去50年ほどの、国と自治体の関係の変化を追いつつ現状の課題を指摘。自治体の本来の存在意義や、将来に向けてあるべき姿を探っている。2000年に施行された分権一括法による改革(2000年分権改革)では、国と自治体の関係を、「上下・主従」から「対等・協力」とすることなどが目指された。それにもかかわらずその後、国の示した計画をもとに自治体が計画を策定し、国の認可を受けて実行する、といった「統制」によるパターンが多く見られるようになったという。著者は、公益財団法人地方自治総合研究所特任研究員。東京都教育庁(学校事務)、大田区役所(企画部、産業経済部など)、福島大学行政政策学類教授、地方自治総合研究所主任研究員などを歴任した。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2026年4月21日]

商品内容

要旨

地方自治の空洞化が加速している。「地方創生」の名のもとに、地方は「稼ぐ」ための地域活性化を煽られ、コンサル会社による行政の“分捕り”や、国からの新たな統制が広がっている。人口の縮減、デジタル化の進展など、社会が大きく転換するいま、自治体の存在意義を根本から考える。市民が自治体を使いこなすために。

目次

第1章 「稼ぐ」地方創生の末路(喰われる自治体?
国派遣の「専門家」が受託業者に
「官民共創」の推移と結末
放置された職員処分
「地域活性化」から疑う)
第2章 分権改革からコロナ禍まで(二〇〇〇年分権改革
分権改革のその後
「地方創生」政策のはじまり
「地方創生」政策の転変
コロナ禍の「地方創生」)
第3章 崩壊するベースキャンプ―二〇二四年自治法改正(国による自治体への「計画統制」
二〇二四年自治法改正
全体の「最適化」?
「補充的」指示権の創設
指定地域共同活動団体制度の創設)
第4章 地域社会から自治体を考える(市民活動と自治体
住民と「地域住民」との違い
情報空間における「不可視の孤立」)
第5章 ディフェンダーとしての自治体―社会分権に向けて(自立できない国の行政
「融合」から「分離」へ
自治体ディフェンダー論
「自治・分権」のその先)

出版社・メーカーコメント

地方自治の空洞化が加速している。地方創生の推進とともに、地方は「稼ぐ」ための地域活性化を煽られ、コンサル会社による行政の“分捕り”や、国からの新たな統制が広がっている。人口の縮減、デジタル化の進展など、社会が大きく転換するいま、自治体の存在意義を根本から考える。地域住民の手に、いかに取り戻すか。

著者紹介

今井 照 (イマイ アキラ)  
1953年生まれ。東京都教育庁(学校事務)、大田区役所(企画部、産業経済部など)、福島大学行政政策学類教授、地方自治総合研究所主任研究員などを歴任。現在―公益財団法人 地方自治総合研究所特任研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)