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廃墟のヨーロッパ

出版社名 草思社
出版年月 2025年12月
ISBNコード 978-4-7942-2809-3
4-7942-2809-0
税込価格 2,860円
頁数・縦 339P 20cm

商品内容

要旨

さまざまな難問に直面するヨーロッパ各地を丹念に取材し、〈崩壊の現場〉からこの世界の現在と未来を考察するルポルタージュ!大事故の痕跡、産業政策の残骸、戦争遺跡、分断された街…

目次

よみがえるソ連 プリピャチ
足元に潜む核戦争 ロンドン
分断された世界 ボスニア・ヘルツェゴビナ
名君だった「暴君ネロ」ローマ、ポンペイ
人影が消えた浜辺 キプロス
峠を越えた金塊 ピレネー山脈・カンフラン国際駅
地中海の中心で、地図を描く 南イタリア・カラブリア
アウシュヴィッツの東を見よ ソビブル、トレブリンカ、ベウジェツ
第9章 虹の彼方に消えた「移民」 ウェスト・ヨークシャー
かつてこの国に王がいた ソフィア
ボタ山が育んだ政治勢力 ノール・パドカレー炭田
ナンバープレートの上の「国家」 コソボ・ミトロヴィツァ
共産主義の亡霊が徘徊する ブダペスト
壁なき大平原の幻想 ベルリン

出版社・メーカーコメント

ヨーロッパ中に散らばる「廃墟」は、私たちに何を問いかけているのか?さまざまな難問に直面するヨーロッパ各地を丹念に取材し、〈崩壊の現場〉からこの世界の現在と未来を考察するルポルタージュ。《破滅の後には再生がある。湿潤な気候の日本では木造家屋が朽ち果てて自然に戻り、その上に新たな社会が上書きされるのに対し、広大で乾いた欧州の大地では、石造りの建物が廃虚となって存在感を示し続ける。その痕跡を日々目にし、そこから教訓を学びつつ、人々はその隣に新たな社会を建設する。欧州の廃虚をめぐる本書は、したがって破壊の過程をたどるとともに、そこに潜む再生への道筋を探る旅ともなるだろう。》(本書「はじめに」より)<内容より>▼チェルノブイリ原発事故で無人となった街▼戦前大いに栄え、戦後は朽ち果てたピレネー山中の乗換駅▼頓挫した南イタリアの産業振興策の残骸▼EU離脱を多くの住民が支持した英国のラストベルト▼内戦や虐殺の歴史を経て分断が定着した街▼極端な人口減少によって衰退へむかう国家▼ホロコーストの記憶を発信しつづけている収容所跡地……

著者紹介

国末 憲人 (クニスエ ノリト)  
東京大学先端科学技術研究センター特任教授、ウクライナ国立工科大学客員教授。1963年岡山県生まれ。1985年大阪大学卒。1987年に紀行「アフリカの街角から」でノンフィクション朝日ジャーナル大賞優秀賞を受賞。同年、パリ第2大学新聞研究所を中退し朝日新聞に入社。パリ支局長、GLOBE編集長、ヨーロッパ総局長を務めた。2024年より現職。単著として『ロシア・ウクライナ戦争 近景と遠景』(岩波書店、2023年=ウクライナ研究会賞大賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)