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花も団子も 春呼ぶ和菓子と奈良の町

ことのは文庫

出版社名 マイクロマガジン社
出版年月 2025年12月
ISBNコード 978-4-86716-882-0
4-86716-882-3
税込価格 781円
頁数・縦 253P 15cm

NetGalley 会員レビュー

書店関係者

おすすめ度おすすめ度★5

奈良にある和菓子屋「ことこと庵」は賑やかで、悩みを抱えた人がふと立ち寄る場所だ。旭は複雑な環境で育ち、子どもらしい感情を抑えて生きてきた。だからこそ優しいし、ありきたりな言葉を相手にかけたりしない。思ったことを真っ直ぐ伝えられる有楽は旭が子ども時代に得られなかった、100%以上の感情をぶつけられる存在なのだ。そんな旭と有楽の二人のやり取りがとても好きだ。「ことこと庵」にやってくる人も、和菓子を食べて子ども時代を思い出す。誰だって子ども時代はあった。だけど、いつの間にか大人のふりをして感情を抑え込んでしまう。我慢せずに感情をぶつけ、落ち込んだ姿を見せ、甘えたりできる相手がいたら、どれほど心が軽くなるだろう。

書店関係者

おすすめ度おすすめ度★5

和菓子の師匠である妖怪の有楽さんがポイッとつけたお店の名前「ことこと庵」。奈良の古都にもちなんでいるし、コトコトっという音が何かが始まるそわそわする期待感のある音なのでとてもいいな、と思います。有楽さんが旭くんの紺野という音から「コンちゃん」と呼ぶのも可愛らしくて愛情があって良いですね。和菓子は美味しいのはもちろんのことですが、四季を表して、食べる人の幸せの記憶を呼び出すようなものであることをちょっとスパルタに教える有楽さんに、負けてはならないと努力する旭くんとの師弟関係が微笑ましかったです。

レビュアー

おすすめ度おすすめ度★4

施設で育ち、腐れ縁且つオーナー且つ師匠の妖怪・有楽とともに、和菓子職人として働く旭。有楽の破天荒さに振り回されながらも季節は移ろいゆく・・・。不幸な生い立ちを取り返すかのように、季節を追いながら旭の周りには優しい人々が集い、癒され諭され成長していきます。そして側には軽妙に煽りたてる有楽と主張しすぎない甘さが塩梅の和菓子があります。主張しすぎないだけで芯の甘さは記憶に残り続ける和菓子と生い立ちに自身を見失いがちになりながらも有楽との出会いや周りの人々の優しさに触れ成長していく旭が重なりゆくよう。季節が廻り、お互いに抱えていた秘密・想いも大団円を迎え、古都・奈良の風景に馴染んでいくような物語。

上記レビューの提供元:NetGalley(株式会社メディアドゥ)

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商品内容

要旨

奈良の古びた和菓子屋『ことこと庵』を預かる新米和菓子職人の紺野旭には「天敵」がいる。それはこの店の店主兼和菓子作りの師匠の有楽という妖だ。店を放ってほっつき歩くこの天敵はたまに帰ってくると、弟子が必死で作った菓子を勝手に「面白い(が謎の)和菓子」に作り変えたりしては自由気ままに過ごしている。古より伝わる和菓子を愛する人と妖。彼らはぶつかり合いながらも店を訪れる悩めるお客さんの心を優しくほどいていく。しかし、そんな二人にはお互いが知らない、ある「秘密」があった。

出版社・メーカーコメント

これは、奈良で小さな和菓子屋を営む人間とあやかしの〈腐れ縁〉バディが、店を訪れるお客さんと共に世界に「春」を取り戻す物語。