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台湾海峡一九四九

白水Uブックス 人文知への扉 Uh004

出版社名 白水社
出版年月 2026年3月
ISBNコード 978-4-560-68004-9
4-560-68004-3
税込価格 2,200円
頁数・縦 471P 18cm

商品内容

要旨

1949年、国共内戦に敗れた国民党政府軍と戦乱を逃れた民間人とが大挙して台湾へ押し寄せた。その数ざっと200万。一方、50年にわたる日本の統治期を経て、「外省人」という新たな勢力の大波にのみ込まれた台湾人(本省人)。互いに痛みを抱えながらこの島に暮らしてきた外省人と台湾人の「原点」を見つめ直す。本書は、あらがえない時代の流れのなか、限られた運命の選択肢に自らを賭し、必死で生き延びてきた人びとの姿を、当時の日記や史料をもとに丹念に描いた歴史ノンフィクションである。と同時に、これまで語られることのなかった“敗者たち”の声を真摯に汲み上げた記録文学でもある。

目次

第1章 手を離したきり二度と…―父と母の漂泊人生
第2章 弟よ、ここで袂を分かとう―少年たちの決断
第3章 私たちはこの縮図の上で大きくなった―名前に刻み込まれた歴史
第4章 軍服を脱げば善良な国民―包囲戦という日常
第5章 われわれは草鞋で行軍した―一九四五年、台湾人が出迎えた祖国軍
第6章 フォルモサの少年たち―捕虜収容所にいた台湾人日本兵
第7章 田村という日本兵―ニューギニアに残された日記、生き残った国民党軍兵士
第8章 じくじくと痛む傷―一九四九年の後遺症

出版社・メーカーコメント

時代に翻弄され、痛みを抱えながらこの小さな島に暮らしてきた「外省人」と台湾人。“敗北者たち”の声に真摯に耳を傾け、彼らの原点である1949年を見つめ直す歴史ノンフィクション。

著者紹介

龍 應台 (リュウ オウタイ)  
作家、評論家。1952年、台湾高雄県生まれ。74年、成功大学外国語学部卒業。82年、カンザス州立大学で英米文学博士号取得。85年、『中国時報』紙上に掲載された評論が、戒厳令下の台湾社会で大きな反響を呼び、出版された『野火集』は台湾出版界空前のベストセラーとなった。その後も次々に話題作を発表。86〜99年、スイスとドイツに滞在。99〜2003年、台北市文化局初代局長。2005年7月、龍應台文化財団設立。新竹清華大学教授、香港大学教授を歴任。2012年2月、行政院文化建設委員会主任委員に就任。同年5月、文化省昇格により初代大臣
天野 健太郎 (アマノ ケンタロウ)  
台湾文学翻訳家。1971年、愛知県生まれ。京都府立大学文学部国中文専攻卒業。2000年より国立台湾師範大学国語中心、国立北京語言大学人文学院に留学。帰国後は中国語翻訳、会議通訳者として活動。また、聞文堂LLC代表として台湾書籍を日本に紹介してきた。2018年、47歳で死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)