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ユング派心理療法の未来 心理学的見方・内面性・弁証法

出版社名 創元社
出版年月 2026年6月
ISBNコード 978-4-422-11863-5
4-422-11863-3
税込価格 3,960円
頁数・縦 176P 21cm

商品内容

要旨

個々の発達や主体のあり方が多彩なスペクトラムを描く、この時代において、ユング派心理療法はいかなるアドバンテージを有するのか。また、日本人の精神性にフィットする心理療法とはいかなるものか。現代のユング派を代表する分析家ギーゲリッヒの理論をスプリングボードとして、その優れて臨床的・実践的な側面とともに、限界点を明らかにしながら、これからのユング派心理療法の進むべき方向性を提示する。

目次

第1章 ギーゲリッヒの臨床とユング派心理療法の未来(ユング派心理療法の現在とギーゲリッヒ
ギーゲリッヒの心理学と臨床
心理学的見方
内面性
セマンティクスとシンタクティクス
弁証法的見方
「心的」と「心理学的」の区別
意識の歴史的・個人的発達
神経症
危機と病理
セラピストの態度とコミット)
第2章 「心理学的なもの」と「心的なもの」―その鑑別と今日的展開(心理療法における「二つの対象」
ギーゲリッヒの「心理学的差異」の概念
ギーゲリッヒの発達論における「三つの誕生」
ギーゲリッヒの治療論における「鑑別診断」
ギーゲリッヒの神経症論における「四つの神経症」
「人生前半の神経症」と「人生後半の神経症」
神経症ではない「神経症」
日本における「非−神経症的な心理学的障害」
「非−神経症的な心理学的障害」の臨床)
第3章 イメージの内面性へのアプローチとこころの古層(ユングとイメージの内面性
前近代の世界と内面性
内面性の技法
内面性と結合
内面性の限界
内面的アプローチの例
イメージの直接性とこころの古層)
第4章 事例検討とディスカッション(震災を経験した30代女性の事例
留年を繰り返し来談した大学生の事例
全体ディスカッション)
第5章 イメージを「第一のもの」とする心理療法―西洋的「内面性」から東洋的「内包性」へ(「こころ」とは何か?
心理療法の本質としての「非直接性」
「第三のもの」としてのイメージ
心理療法における「第三のもの」の喪失
イメージを「第一のもの」とする心理療法
狭い「リフレクション」のループからの解放
「死体(テキスト)」でない夢
「イメージの心理療法」のもつ今日的アドバンテージ)

著者紹介

河合 俊雄 (カワイ トシオ)  
1957年生まれ。京都大学大学院教育学研究科修士課程修了。Ph.D.(チューリッヒ大学)。ユング派分析家、臨床心理士、公認心理師。現在、京都こころ研究所代表理事、京都大学名誉教授
田中 康裕 (タナカ ヤスヒロ)  
1963年生まれ。上智大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。博士(心理学)。ユング派分析家、臨床心理士、公認心理師。現在、京都大学大学院教育学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)