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ひたすら、さらに、もっと エネルギー消費の蓄積史

出版社名 みすず書房
出版年月 2026年8月
ISBNコード 978-4-622-09862-1
(4-622-09862-8)
税込価格 3,960円
頁数・縦 261,58P 20cm

商品内容

要旨

木から石炭、石炭から石油、石油から次のステージへ。エネルギー史ではこのような段階論的トランジション(転換)が定説となっているが、それは誤りである。人類が消費するエネルギーは、低次から高次へ転換してきたのではない。機関車の多くは石炭よりも木を燃やし、炭坑の支柱は膨大な木を使った。今でも、石油生産に必要な鋼鉄、自動車道のセメント、地域によってはプラスチックも石炭で作られる。〈伝統的〉な燃料は、今も大量に消費されている。なぜなら各種エネルギーは共存関係にあり、旧が新で置き換わる関係にはないからだ。どの消費量もひたすら増え続け、それは今、史上最大レベルにある。本書はエネルギートランジション説が単なる神話だったことを実証しているが、その欠陥は初歩段階ですでに明らかだった。にもかかわらず、あたかも真実のように受容されたのはなぜか。本書はその疑問にも答え、焦点を原子力推進に当てる。トランジション説は、次段階のイノベーションが気候危機を解決するという先送り策を正当化してきた。しかしそれは夢想にすぎない。英『エコノミスト』誌、英『フィナンシャルタイムズ』紙ベストブックス2024選出。仏政治環境学財団政治環境学賞、仏上院歴史書賞、仏経済財務省協賛テュルゴ賞審査員賞受賞。『人新世とは何か』共著者による話題の最新刊。

目次

ロウソクの光で
「の時代」―物質によるフェーズ分けとその問題
石炭の歴史(それはほんとうは木の…)
木造の宮殿
炭素結合
カーボン・ファラシー(Carbon Fallacy)―炭素についての誤った考え
成長を支える根
木材の石油化
テクノクラシー・インク
原子力のマルサス主義者たち
エネルギー危機の創造
テクノロジーというカード

著者紹介

フレソズ,ジャン=バティスト (フレソズ,ジャンバティスト)   Fressoz,Jean=Baptiste
1977年生まれ。専門は科学史、技術史、環境史。インペリアル・カレッジ・ロンドン准教授を経て、現在フランス国立科学研究センター(CNRS)研究部長。社会科学高等研究院(EHESS)環境史部門研究責任者。国立土木学校(ENPC)教授。本書『さらに、ひらすら、もっと』は『エコノミスト』誌、『フィナンシャルタイムズ』紙ベストブックス2024選出。『ヌーベルオプス』誌のオプス環境賞受賞(2024)。フランス政治環境学財団の政治環境学賞受賞(2024)。フランス上院主催の歴史書賞受賞(2025)。フランス経済財務省後援テュルゴ賞審査員賞受賞
太田 佐絵子 (オオタ サエコ)  
1981年早稲田大学第一文学部フランス文学専攻卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)