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山田書房のレビュー

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隠花の飾り
新潮文庫 ま−1−43
松本清張/著
新潮社
税込価格  572円
 
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男と女のドロドロとした人間模様。清張が描くとこうなるのか――
おすすめ度:
なんとなく抱いていた松本清張のイメージは、
重くて、硬くて、とっつき難い。

しかし、初めて読んだ清張作品である本書は、短篇集という性質もあり、
想いのほかスンナリと読み進めることができた。

オビにあるとおり「愛を求めた女たちの運命――」を描いた本書には、
男の立場で見ると、ドキリとする話がいくつもある。
特に『記念に』などは、「男と女の関係を軽く見てはいけない」
と肝に銘じ直した作品だ。

収録作11篇のどれもが30ページほどの分量にもかかわらず、
人の心の奥底にあるドロドロとしたものをしっかりとすくって、
豪華ではないが過不足無く調理している。

作家の力量というものを普段は気にしないが、
収録されている短篇一つ一つが安定しているのは、
さすがに松本清張だからできるのだろうと感心させられる一冊だ。 (2009年06月25日)

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