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すこやかにおだやかにしなやかに

出版社名 佼成出版社
出版年月 2006年1月
ISBNコード 978-4-333-02191-8
4-333-02191-X
税込価格 1,100円
頁数・縦 53P 18cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 世界はみんなのこころで決まる。

    この詩集は仏教の経典ダンマパダ(トマス・バイロムによる英訳)を底本にして、谷川俊太郎さんが共感したところを自由なイメージで詩にされたものです。シンプルなことばで綴られた詩は、とても心に染み入るものばかりです。
    ガンジーは「世界を変えるにはまず私たちが変わらねば」と言いました。私たちの中からいつも世界は変わるのです。

    すこやかに生きよう
    たとえ苦しみのうちにあっても
    勝者は知らずに憎しみの種をまき
    敗者を苦しませる
    勝ち負けにこだわるとき
    喜びは苦しみへと病んでいく
    すこやかに満ち足りて
    とらわれぬこころが宝

    とらわれぬこころとは、何にも興味を持たないことではなく、何にでも興味をもって、どんな無限の可能性も信じることができる自由なこころのことです。
    すこやかに生きるとは病気ひとつせず健康に生きることではなく、どんな健康状態にいても、こころがおだやかであるということなんだと私は思います。

    (2010年6月5日)

商品内容

目次

こころの色
影と海
愛が消える
たったいま
ことばのとおりに
からだはいれもの
すこやかに
たゆまずに
おだやかに
いのちの輪
自分をはぐくむ
もっと向こうへと

おすすめコメント

神のイメージは人間の姿から離れたエネルギーのようなものである。しかしそのエネルギーは不思議なことに、ときに人間の言葉で私たちにみずからを語る。谷川俊太郎最新刊。

著者紹介

谷川 俊太郎 (タニカワ シュンタロウ)  
1931年、東京生まれ。詩人。処女詩集『二十億光年の孤独』で、みずみずしい感性が高い評価を得る。詩作のほか、翻訳、脚本、絵本などさまざまな分野で活躍。訳詩集『マザー・グースのうた』日本翻訳文化賞、詩集『日々の地図』で読売文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)