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雨の狩人

出版社名 幻冬舎
出版年月 2014年7月
ISBNコード 978-4-344-02613-1
4-344-02613-6
税込価格 1,980円
頁数・縦 602P 20cm

商品内容

要旨

新宿のキャバクラで、不動産会社の社長が射殺された。捜査に当たった新宿署の刑事・佐江と警視庁捜査一課の谷神は、その事件の裏に日本最大の暴力団である高河連合の影があることを突き止める。高河連合最高幹部の延井は、全国の暴力団の存亡をも左右する一世一代の大勝負「Kプロジェクト」を立ちあげ、完全無欠の殺し屋を使い、邪魔者を排除しようとしていた。佐江、谷神と高河連合が、互いの矜持と命をかけた“戦争”を始めようとする中、プラムと名乗る一人の少女が現れる。進むことも退くこともできない暗闇の中にいた佐江は、絶望をたたえたプラムの瞳に、一縷の光を見出すが…

出版社・メーカーコメント

刑事を殺そうとした極道と、極道を殺そうとした刑事。罪が深いのは、そして生き残るのは、どちらだーー。『新宿鮫』と双璧を成す警察小説シリーズの、最高傑作! 地下格闘技が行われていた新宿のキャバクラで、不動産会社社長の高部が銃殺された。捜査一課の谷神とコンビを組んで捜査に当たった新宿署のアウトロー刑事・佐江は、高部殺しが、日本最大の広域暴力団・高河連合最高幹部の延井が仕掛けた一世一代の大勝負「Kプロジェクト」に繋がっていることに気付く。延井は、連合の存続をかけた「Kプロジェクト」の完遂のため、延井に忠誠を誓う凄腕の殺し屋「佐藤」を使って、障害となる者を秘密裏に消していたのだ。一方の谷神も誰にも言えない秘密を抱え、タイからやってきたプラムという少女とともに、延井に標的にされた佐江をサポートしようとする。プラムに愛情にも近い感情を抱いた佐江と、佐藤が自分の父親であることに気付いてしまったプラム。過去に谷神が犯した事件を端緒に、佐江、谷神、延井は、それぞれの思惑と矜持をかけた全面戦争へと突入する……。血が血を呼び、謎が謎を呼ぶ、『新宿鮫』を遥かに凌駕する警察小説シリーズの、紛れもない最高傑作!

著者紹介

大沢 在昌 (オオサワ アリマサ)  
1956年、愛知県名古屋市生まれ。79年「感傷の街角」で小説推理新人賞を受賞しデビュー。91年『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞長編部門を受賞。94年『無間人形 新宿鮫4』で直木賞。2001年『心では重すぎる』、02年『闇先案内人』、06年『狼花 新宿鮫9』、12年『絆回廊 新宿鮫10』で日本冒険小説協会大賞を受賞。04年『パンドラ・アイランド』で柴田錬三郎賞、10年に日本ミステリー文学大賞、14年に『海と月の迷路』で吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)