白いくちなしの花を髪にかざした「レディ・デイ」の輝かしい歌声。「私は『奇妙な果実』を歌うたびに、沈痛な気持になる。しかし歌いつづけよう。二十年を過ぎたいまでも南部では、パパを殺した時と同じようなことが起こっているから…」人種差別、麻薬、売春、そしてブルース。絶望にうちひしがれ、孤独のうちにうずくまるひとりの女が、みずからの激動の半生を語った魂の書。「ジャズ史上最高のシンガー」が、みずからの激動の半生を語った魂の書。最新ディスコグラフィ・詳細年譜を付した決定版。

いつの春にか
過ぎし日のまぼろし
底抜け騒ぎ
口でいえない心のなやみ
人生にたのしみを
好機到来
悲しみよ、今日は
みがるな旅
明るい表通り
月に笑われ〔ほか〕