• 本

世界が完全に思考停止する前に

出版社名 角川書店
出版年月 2004年10月
ISBNコード 978-4-04-883900-6
4-04-883900-4
税込価格 1,430円
頁数・縦 215P 20cm

商品内容

要旨

時代は急速に転換している。思い出して欲しい。たとえば八年前、武装した日本の自衛隊が海外で米軍の武力侵攻への支援活動を行うことなど、誰が想像できただろう。学校で国歌斉唱の際に起立しなかった教職員が大量に処罰され、公園のトイレに「戦争反対」の落書きを書いたら、建造物損壊で有罪になる社会が現出することなど、いったい誰が予想できただろう。「でも別に俺が言わなくても、誰かがなにかがやってくれるはず」…もう、そんな世の中じゃないんじゃないか。

目次

世界は今、僕らの同意のもとにある。(作られる聖域
戦争は嫌だという「感情」 ほか)
いつになったら、日本は大人になるんだろう。(タマちゃんを食べる会
で、何だったんだろう、あの牛丼騒ぎって。 ほか)
メディアは、どこまで無自覚に報道し続けるのだろう。(メディア訴訟は黒星続き
消された五分間 ほか)
二十一世紀のメディアを生きる人々(戦場のフォトグラファー
精神科救急研修医。 ほか)

おすすめコメント

「今どき、まっとうな意見!」と是枝裕和氏、斎藤美奈子氏、重松清氏の識者3人が賛同!9.11から3年、イラク戦争から1年半、地下鉄サリン事件から9年・・・ブッシュ&小泉の愚鈍な政治、大義名分さえないイラク戦争と自衛隊派遣、ヒステリックな少年犯罪や北朝鮮報道、唖然とする政治家の暴言など、あらゆる現実に葛藤し、煩悶し続けるもっともナイーブなドキュメンタリー作家・森達也がこの国に問いかける!「ちゃんとテレビ、見てますか?けっこう世の中すごいことになってますよ」

著者紹介

森 達也 (モリ タツヤ)  
1956年生まれ。ディレクターとして、テレビ・ドキュメンタリー作品を多く制作。98年オウム真理教の荒木浩を主人公とするドキュメンタリー映画「A」を公開、ベルリン映画祭に正式招待され、各国映画祭でも高い評価を受ける。2001年「A2」を公開し、山形国際ドキュメンタリー映画祭で特別賞・市民賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)