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居酒屋の戦後史

祥伝社新書 450

出版社名 祥伝社
出版年月 2015年12月
ISBNコード 978-4-396-11450-3
4-396-11450-8
税込価格 902円
頁数・縦 270P 18cm

商品内容

要旨

人々がどんな場所で、どんな酒を飲むか。それらはその時代の社会のあり方を、色濃く反映する。家庭でビールを飲み、行きつけの店でウイスキーのボトルをキープする。そんな姿はいつごろ定着したか。また、戦後のヤミ市からチェーン居酒屋の勃興に至るまで、居酒屋の形態はどのように変わってきたか。そこには「一億総中流」と言われるまでの、日本社会の歩みが反映されているのだ。そして今、再び格差社会が訪れ、酒の飲み方にも影響を及ぼしている。戦後七〇年を経て、「酒と居酒屋」という一風変わった視点から、日本社会の変遷を振り返る。

目次

第1章 ヤミ市から生まれた戦後居酒屋
第2章 文士と酒の戦中・戦後
第3章 戦後復興と酒
第4章 高度成長期の酒と居酒屋
第5章 地酒ブームと名酒居酒屋の発展
第6章 格差拡大と「酒格差社会」

出版社・メーカーコメント

焼け野原でも、飲んでいた。戦後の飢餓から高度成長を経て、再び格差へ―― 「酒と居酒屋」から読み解く日本の社会 どの酒を飲むか、どこで酒を飲むか。◎「バクダン」と「カストリ」のヤミ市 ◎なぜ、豚を焼いても「やきとり」なのか ◎屋台から横丁居酒屋へ ◎「酎ハイ」の誕生 ◎なぜ水割りはハイボールを駆逐したか ◎新興居酒屋チェーンの誕生 ◎地酒ブームの到来 ◎再び「酒格差社会」へ ■「酒中流社会」から「酒格差社会」へ 人々がどんな場所で、どんな酒を飲むか。それらはその時代の社会のあり方を、色濃く反映する。家庭でビールを飲み、行きつけの店でウイスキーのボトルをキープする。そんな姿はいつごろ定着したか。また、戦後のヤミ市からチェーン居酒屋の勃興(ぼっこう)に至るまで、居酒屋の形態はどのように変わってきたか。そこには「一億総中流」と言われるまでの、日本社会の歩みが反映されているのだ。そして今、再び格差社会が訪れ、酒の飲み方にも影響を及ぼしている。戦後70年を経て、「酒と居酒屋」という一風変わった視点から、日本社会の変遷(へんせん)を振り返る。

著者紹介

橋本 健二 (ハシモト ケンジ)  
早稲田大学人間科学学術院教授。1959年、石川県生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得退学の後、静岡大学助教授を経て2002年より武蔵大学社会学部教授、2013年より現職。専門は理論社会学および階級・階層論。趣味と研究を兼ねて居酒屋めぐりをフィールドワークとする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)