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美学

出版社名 作品社
出版年月 2001年3月
ISBNコード 978-4-87893-361-5
4-87893-361-5
税込価格 6,380円
頁数・縦 611P 22cm

商品内容

要旨

ハイデガーに先行するドイツ存在論哲学の巨匠。新カント派を継承しつつフッサールの影響下に現象学的美学を立ち上げ、20世紀初頭の思想界に絶大な影響を与える。芸術美ばかりでなく自然美をも視野に収め、日常生活者の実感に符節する待望の名著。本邦初訳。

目次

序論
第1部 現象関係(美的作用の構造
美的対象の構造
自然および人間界における美)
第2部 形式と累層(芸術における層序
美的形式
美における統一と真理)
第3部 美の価値と種類(美的価値
崇高と優美
滑稽)
補遺

著者紹介

ハルトマン,ニコライ Hartmann,Nicolai
ハルトマンはバルト海に面したラトビアのリガに生まれた。8歳にして最愛の父を不可解な事故で突如失い、母に共感をもてなかった少年にとって、このときほどの困難はのちの生涯に2度となかったという。15歳で独立してペテルブルグのドイツの教会学校に移る。1902〜03年にはドルパートで医学を学び、やがてペテルブルグで哲学を学ぶ。日露戦争でロシアが敗北し1905年に大学が閉鎖されたのを機にマールブルク大学に移り、新カント学派のコーエン、ナトルプの指導をうけ、1907年学位を取得した。マールブルク・ケルン・ベルリン各大学の教授を歴任。フッサールの現象学の影響をうけて新カント学派(マールブルク学派)を脱し、のちハルトマン独自の存在論的立場に転じた
福田 敬 (フクダ ケイ)  
1928年東京生まれ。’52年東京大学文学部美学美術史学科卒業。’54年同大学院修了。’59〜61年在独。’66年トキワ松学園短期大学講師、助教授、教授を経て現在、同短期大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)