• 本

北斗 ある殺人者の回心

出版社名 集英社
出版年月 2012年10月
ISBNコード 978-4-08-771464-7
4-08-771464-0
税込価格 1,980円
頁数・縦 499P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 北斗 ある殺人者の回心

    “青春小説”とはうたってはいるが、その内容はあまりにも衝撃的。殺人者となってしまった孤独なひとりの若者の心の深淵を、名手、石田衣良が繊細にも大胆に描ききっている。著者のただならぬ気迫が感じれる作品。現代社会がかかえる問題を、眼前にたたきつけられる思い。久々にしっかりと読み込みたい作品に出会える。

    (2012年11月5日)

商品内容

文学賞情報

2013年 第8回 中央公論文芸賞受賞

要旨

幼少時から両親に激しい暴力を受けて育った端爪北斗。誰にも愛されず、誰も愛せない彼は、父が病死した高校一年生の時、母に暴力を振るってしまう。児童福祉司の勧めで里親の近藤綾子と暮らし始め、北斗は初めて心身ともに安定した日々を過ごし、大学入学を果たすものの、綾子が末期癌であることが判明、綾子の里子の一人である明日実とともに懸命な看病を続ける。治癒への望みを託し、癌の治療に効くという高額な飲料水を購入していたが、医学的根拠のない詐欺であったことがわかり、綾子は失意のうちに亡くなる。飲料水の開発者への復讐を決意しそのオフィスへ向かった北斗は、開発者ではなく女性スタッフ二人を殺めてしまう。逮捕され極刑を望む北斗に、明日実は生きてほしいと涙ながらに訴えるが、北斗の心は冷え切ったままだった。事件から一年、ついに裁判が開廷する―。

出版社
商品紹介

両親から壮絶な虐待を受けて育った少年、北斗。初めて出会った信頼できる大人を喪ったとき、彼の暴走が始まる……。孤独な若者の内面に深く切り込む、著者渾身の長編問題作。

おすすめコメント

孤独な殺人者ができるまで。衝撃の青春小説両親から壮絶な虐待を受けて育った少年、北斗。初めて出会った信頼できる大人を喪ったとき、彼の暴走が始まる……。孤独な若者の内面に深く切り込む、著者渾身の長編問題作。

出版社・メーカーコメント

孤独な殺人者ができるまで。衝撃の青春小説 両親から壮絶な虐待を受けて育った少年、北斗。初めて出会った信頼できる大人を喪ったとき、彼の暴走が始まる……。孤独な若者の内面に深く切り込む、著者渾身の長編問題作。

著者紹介

石田 衣良 (イシダ イラ)  
1960年東京生まれ。成蹊大学経済学部卒業。広告制作会社勤務後、コピーライターとして活躍。97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞、2003年『4TEEEN』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)