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銅像時代 もうひとつの日本彫刻史

出版社名 岩波書店
出版年月 2014年3月
ISBNコード 978-4-00-025962-0
4-00-025962-8
税込価格 3,850円
頁数・縦 324,8P 20cm

商品内容

要旨

功なり名遂げた人物の姿を、いつまでもこの世にとどめたい。この気持ちから“銅像”は生まれた。明治の日本に最初の“銅像”が出現した時、それは記念碑の頂きに舞い降りたかのようだった。やがて都会は銅像だらけになるものの、戦争はそれらを潰して武器に変え、敗戦は軍人像を追放し、近年では“ゆるキャラ”が、黒くて堅くて動かない“銅像”を追い立てている。百年前に日本社会が迎え、いまは忘れ去りつつある“銅像時代”を、著者一流の語り口で、スリリングに描き出す!

目次

序章 銅像時代のはじまり 一九〇九
第1章 屋根の上のつくりもの
第2章 さすらう金鯱
第3章 殿様の銅像
第4章 横浜清正公ストリートにて
第5章 台座考―建築家と記念碑
第6章 ある騎馬像の孤独―戦争が終わって転々とするもの
終章 銅像時代のたそがれ 二〇〇九

出版社
商品紹介

人物の功績を後世に伝えるはずの銅像が時代によって評価を変えられていくさまを、スリリングにたどる。

著者紹介

木下 直之 (キノシタ ナオユキ)  
1954年、浜松市に生まれる。東京芸術大学大学院中退。兵庫県立近代美術館学芸員、東京大学総合研究博物館助教授を経て、東京大学大学院教授(文化資源学)。ユニークな視点から、日本美術、写真、祭礼、見世物などの研究を続けている。著書に『美術という見世物』(サントリー学芸賞受賞)、『わたしの城下町』(芸術選奨文部科学大臣賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)