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日本鎮魂考 歴史と民俗の現場から

出版社名 青土社
出版年月 2018年4月
ISBNコード 978-4-7917-7056-4
4-7917-7056-0
税込価格 3,520円
頁数・縦 363P 20cm

商品内容

要旨

ある人は愛する人たちに看とられ、ある人は不慮の事故や病のために、ある人は戦争や突然の災害によって、生きている者たちの前から消えてしまう。遺されたものたちは、その「死」をどのように受け止めてきたのか。「死者」への想いと、その弔いのかたちを文化や歴史のなかから描き出す社会史の試み。

目次

1(甦る死者
「葬式仏教」の形成
人格神の形成―「靖国問題」の基層
明治政府新造の人格神―墓を抱え込んだ神社と脱落させた靖国神社)
2(「未完成の霊魂」と大量死―逆縁
戦争犠牲者と戦死者の個人性
地域における「英霊」の記憶
戦死者多重祭祀論
生活のなかの戦死者祭祀)
3(安丸良夫の文献史学方法論
民俗学と差別―柳田民俗学の社会政策的同化思想および「常民」概念
『風土記日本』の現代的課題)

著者紹介

岩田 重則 (イワタ シゲノリ)  
1961年静岡県生まれ。専攻は歴史学/民俗学。1994年早稲田大学大学院文学研究科史学(日本史)専攻博士後期課程単位取得退学。2006年博士(社会学。慶應義塾大学社会学研究科)。東京学芸大学教授を経て、中央大学総合政策学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)