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日本映画のために

出版社名 岩波書店
出版年月 2025年9月
ISBNコード 978-4-00-061715-4
4-00-061715-X
税込価格 4,070円
頁数・縦 423P 22cm

商品内容

要旨

溝口健二、小津安二郎、成瀬巳喜男、山中貞雄から、鈴木清順、吉田喜重、中島貞夫、そして北野武、黒沢清、濱口竜介まで…。40年にわたる論稿を編纂した、著者初の日本映画論集成。単著未収録作を多数含む圧巻の30篇に加え、書下ろしの「内田吐夢論」、三宅唱との対談、小田香・小森はるかとの鼎談を収める。

目次

1(内田吐夢論―またはその画面を彩る慎ましい顕在性をめぐって
翳りゆく時間のなかで―溝口健二『近松物語』論 ほか)
2(鈴木清順または季節の不在
『悪太郎』讃 ほか)
3(大震災で映画と出会った男―プロデューサー城戸四郎
「撮影所システム」の消長と「新しさ」の系譜1 黒澤明の八月十五日 ほか)
4(北野武、または「神出鬼没」の孤児
空間の悲劇―黒沢清『クリーピー 偽りの隣人』論 ほか)
5(突き詰めた「清順美学」
喜重さんは「驚かせる」ことが得意な方だった ほか)

出版社・メーカーコメント

山中貞雄、小津安二郎、溝口健二、成瀬巳喜男から、鈴木清順、吉田喜重、中島貞夫、そして北野武、黒沢清、濱口竜介まで……。四〇年にわたる論稿を編纂した、著者初の日本映画論集成。読む者を圧倒し続ける単著未収録の三〇篇に加え、書下ろしの「内田吐夢論」、三宅唱との対談、小田香・小森はるかとの鼎談を収める。

著者紹介

蓮實 重〓 (ハスミ シゲヒコ)  
1936年東京都生まれ。フランス文学者、映画批評家、文芸批評家、小説家。東京大学文学部仏文学科卒業。65年パリ大学にて博士号を取得。東京大学教授を経て、同大学第26代総長。78年に『反=日本語論』で読売文学賞、89年に『凡庸な芸術家の肖像―マクシム・デュ・カン論』で芸術選奨文部大臣賞、2016年に『伯爵夫人』で三島由紀夫賞を受賞。1999年にはフランス芸術文化勲章コマンドゥールを受章する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)