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血族

P+D BOOKS

出版社名 小学館
出版年月 2016年1月
ISBNコード 978-4-09-352249-6
4-09-352249-9
税込価格 935円
頁数・縦 427P 19cm

出版社・メーカーコメント

亡き母が隠し続けた私の「出生の秘密」本書は、山口瞳氏自身の家系の謎に迫る自伝的一冊である。自らのことをほとんど語ることなく亡くなった母。美しく奔放で、好きなように生きた母に人生について氏は何も知らなかった。幼い頃に目にした光景、家に出入りしていた人たちの言葉、そして数々の資料をひもとき作者は自らの出自の謎に迫り、その過程を、母の思い出などを交えて綴っている。登場する人物は、直接関わりのない人々がイニシャルになっているのをのぞけば、親族はみな実名である。調べる過程で書き進めた作品ではなく、すべてが明らかになった後に書き始めており、後に、事実を明らかするための伏線も張っている。作者は、母の死後、彼女がどこでどんな家に生まれ、母方の親族はどういうつながりになっていたのかを解き明かしていく。その結果、氏自身がみたものは……。亡き母への熱き愛と鎮魂をみごとに描破した菊池寛賞受賞作。

著者紹介

山口 瞳 (ヤマグチ ヒトミ)  
1926年(大正15年)11月3日‐1995年(平成7年)8月30日、享年68。東京都出身。1963年『江分利満氏の優雅な生活』で第48回直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)