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ギリシア人の物語 2

民主政の成熟と崩壊

出版社名 新潮社
出版年月 2017年1月
ISBNコード 978-4-10-309640-5
4-10-309640-3
税込価格 3,300円
頁数・縦 413P 21cm
シリーズ名 ギリシア人の物語

商品内容

要旨

黄金時代を迎えたアテネ。しかし、その崩壊の足音を手繰りよせたのは民主政に巣くうポピュリズムだった―民主政の光と影を描く、待望の第二巻。

目次

第1部 ペリクレス時代(紀元前四六一年から四二九年までの三十三年間)―現代からは、「民主政」(デモクラツィア)が、最も良く機能していたとされている時代(前期(紀元前四六一年から四五一年までの十一年間)
後期(紀元前四五〇年から四二九年までの二十二年間))
第2部 ペリクレス以降(紀元前四二九年から四〇四年までの二十六年間)―「衆愚政」(デマゴジア)と呼ばれ、現代からは「民主政」が機能していなかったとされている時代(前期(紀元前四二九年から四一三年までの十七年間)
後期(紀元前四一二年から四〇四年までの九年間))

おすすめコメント

"アテネに栄光をもたらした民主政の最大の敵はポピュリズム""だった――。国内の力を結集することで大国ペルシアを打破した民主政アテネ。不世出の指導者ペリクレスの手腕により、エーゲ海の盟主として君臨し、その栄光は絶頂をむかえた。しかし、ペリクレス亡き後、デマゴーグが民衆を煽動するポピュリズムが台頭、アテネはスパルタとの不毛きわまる泥沼の戦争へと突き進んでしまうのだった――。"

著者紹介

塩野 七生 (シオノ ナナミ)  
1937年7月7日、東京に生れる。学習院大学文学部哲学科卒業後、63年から68年にかけて、イタリアに遊びつつ学んだ。68年に執筆活動を開始し、「ルネサンスの女たち」を「中央公論」誌に発表。初めての書下ろし長編『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』により1970年度毎日出版文化賞を受賞。この年からイタリアに住む。82年、『海の都の物語』によりサントリー学芸賞。83年、菊池寛賞。92年より、ローマ帝国興亡の歴史を描く「ローマ人の物語」にとりくみ、一年に一作のペースで執筆。93年、『ローマ人の物語1』により新潮学芸賞。99年、司馬遼太郎賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)