商品内容
要旨 |
空海は二人いた―そうとでも考えなければ説明がつかない…。わが国の形而上学の基礎を築き治水事業の指揮まで執った男。外国語を自在に操り、実学をも掌中に収め、万巻の先端情報を母国にもたらした男。千二百年のむかし一人の人間に、それら凡てを可能にしたもの。それは後進国ゆえの使命感かはたまた天の導きか。カリスマの足跡を辿りその脳内ドラマを追う作家の眼。カメラ映像70点とともに21世紀を生きる日本人の精神の奥底を浚う。 |
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目次 |
第1章 千二百年の時空を遡る |
出版社 商品紹介 |
劇場型宗教リーダー、実務派ブルドーザーとして生き、死しては民間信仰の主柱となった男。その生涯を歩き、日本宗教史の道標を辿る。 |
おすすめコメント
空海は二人いた。民間信仰に息づく弘法大師を含めると、つまりは三人か。劇場型宗教リーダーとして、国土経営のブルドーザーとして生き、死しては民間信仰の柱として日本人の心を捉えてやまぬ男。わが国の形而上学の基礎を築いたのみか、治水事業の指揮まで執った千二百年前のカリスマ。一人の人間にそれを可能にしたのは一体何だったのか――。空海の足跡を村薫がカメラ片手に辿る思索ドキュメント。