• 本

ベルリンは晴れているか

出版社名 筑摩書房
出版年月 2018年9月
ISBNコード 978-4-480-80482-2
4-480-80482-X
税込価格 2,090円
頁数・縦 475P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • ベルリンは晴れているか

    著者の深緑野分の名は、オモシロイ作品を書くとのもっぱらの評判だ。全国の本売りスペシャリストの書店員からの絶大なる推薦を受けての2019年本屋大賞ノミネート作。舞台は第二次世界大戦直後の敗戦したドイツベルリン。この作品のような精緻な取材によって書かれた書物から歴史を知ることは、今のテーマをひもとくことに通じる。この作品は歴史ミステリーの分野にあるらしいが、エンタテインメント小説として、読書の新しい味わい方を感じさせてくれる。

    (2019年4月7日)

商品内容

文学賞情報

2019年 第9回 Twitter文学賞(第10回で終了)受賞

要旨

総統の自死、戦勝国による侵略、敗戦。何もかもが傷ついた街で少女と泥棒は何を見るのか。1945年7月。ナチス・ドイツが戦争に敗れ米ソ英仏の4カ国統治下におかれたベルリン。ソ連と西側諸国が対立しつつある状況下で、ドイツ人少女アウグステの恩人にあたる男が、ソ連領域で米国製の歯磨き粉に含まれた毒により不審な死を遂げる。米国の兵員食堂で働くアウグステは疑いの目を向けられつつ、彼の甥に訃報を伝えるべく旅出つ。しかしなぜか陽気な泥棒を道連れにする羽目になり―ふたりはそれぞれの思惑を胸に、荒廃した街を歩きはじめる。最注目作家が放つ圧倒的スケールの歴史ミステリ。

著者紹介

深緑 野分 (フカミドリ ノワキ)  
1983年、神奈川県生まれ。小説家。2010年「オーブランの少女」が第7回ミステリーズ!新人賞で佳作に入選、2013年に同作を含む短篇集『オーブランの少女』(東京創元社)でデビュー。2017年、第66回神奈川文化賞未来賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)