• 本

武装解除 紛争屋が見た世界

講談社現代新書 1767

出版社名 講談社
出版年月 2004年12月
ISBNコード 978-4-06-149767-2
4-06-149767-7
税込価格 880円
頁数・縦 245P 18cm

商品内容

要旨

職業:「紛争屋」職務内容:多国籍の軍人・警官を部下に従え、軍閥の間に立ち、あらゆる手段を駆使して武器を取り上げる。机上の空論はもういらない。現場で考えた紛争屋の平和論。

目次

序章 常に思い通りにならない半生(歯車が狂いだしたのは大学卒業間近
アイデンティティはどこへ ほか)
第1章 暫定政府県知事になる―東チモール(紛争屋という危ない業界
国連PKOの世界へ ほか)
第2章 武装解除を指揮する―シエラレオネ(テロを封じ込める決定的解決法
シエラレオネ小史 ほか)
第3章 またまた武装解除を―アフガニスタン(無償援助と有償援助
闊歩する軍閥 ほか)
第4章 介入の正義(戦争利権としての人道援助
非民主的という理由で侵略される昨今 ほか)

おすすめコメント

職業:「紛争屋」 職務内容:多国籍の軍人・警官を部下に従え、軍閥の間に立ち、あらゆる手段を駆使して武器を取り上げる。 紛争解決の究極の処方箋?――DDR ハンマーがひとつ、ふたつと、古びたAK47オートマティック・ライフルに打ち下ろされる。やっと銃身が曲がり始めたところで、涙を拭い、また打ち下ろす。ハンマーを握るのは、歳の頃は18くらい。まだ顔にあどけなさが残る、同じ年恰好の少年たちで構成されるゲリラ小隊を率いてきた“隊長(コマンダー)”だ。(中略)何人の子供たち、婦女子に手をかけ、そして、何人の同朋、家族の死を見てきたのだろうか。長年使い慣れた武器に止めを刺すこの瞬間、この少年の頭によぎるのはどういう光景であろうか。通称DDR(Disarmament,Demobilization&Reintegration:武装解除、動員解除、社会再統合)の現場である。――<本書より> 机上の空論はもういらない 現場で考えた紛争屋の平和論! ●魑魅魍魎の日本のNGO業界 ●政治家なんて恫喝させておけ ●紛争屋という危ない業界 ●後方支援は人道支援ではない ●米国が醸し出す究極のダブル・スタンダード ●テロを封じ込める決定的解決法 ●和解という暴力 ●紛争解決の究極の処方箋?――DDR ●多国籍軍の体たらく ●戦争利権としての人道援助 ●日本の血税で買ったトラックが大砲を牽引する ●改憲論者が護憲論者になるとき

出版社・メーカーコメント

武装解除の最前線で「紛争屋」は何を見たかむき出しの暴力、軍閥ボスのエゴ、戦争が日常の子どもたち……。いかに銃を捨てさせるか? 真の平和論、憲法論議はこの一冊から始まる。渾身の紛争屋の記録!

著者紹介

伊勢崎 賢治 (イセザキ ケンジ)  
1957年、東京生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了。インド留学中、スラム住民の居住権獲得運動に携わる。国際NGOに身を置きアフリカ各地で活動後、東チモール、シエラレオネ、アフガニスタンで紛争処理を指揮。立教大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)