
陽気なギャングの日常と襲撃 長編サスペンス
ノン・ノベル 813
出版社名 | 祥伝社 |
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出版年月 | 2006年5月 |
ISBNコード |
978-4-396-20813-4
(4-396-20813-8) |
税込価格 | 922円 |
頁数・縦 | 273P 18cm |
書店レビュー
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全2件
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- 平山書店 (秋田県大仙市)
2005年12月の『砂漠』上梓以降、繰り出す作品にいつもの冴えが感じられない印象のある著者は、今回の作品でもその感を払拭できなかったようだ。軽快な台詞回しは確かに面白い。だが全体の構成を見るとかなりほころびが目立つのである。危険が迫っていることを感じながら、その闇カジノを誘拐の人質留置場所にする犯人の行動はなんとも解せないが、その理由についての説明はない。また、終盤で登場する「成田」については、主人公たちを敵のカジノに案内する重要な役目を負っているのだが、その登場の仕方には伏線もなく唐突な印象を拭えない。ストーリーのつじつまあわせのために設定された人物ではないかと疑念さえ抱いてしまう。テンポのよい会話で読者を取り込み、全体の組み立ての不備を煙に巻く今回のようなスタイルは正直言って好きではない。過去の素晴らしい作品を憶えているだけに厳しいレビューをつけさせてもらったが、読書子はこの著者の実力はこんなものではないと信じている。ここで壁を突き抜けるかどうか、著者の真価が問われている時期にあるのだと思う。(のり)
(2007年6月3日)
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小粋な4人組、再び!
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- (有)フジヤ書店 (北海道網走市)
『陽気なギャングが地球を回す』の、楽しい仲間が帰ってきました。今回はそれぞれがちょっとしたトラブルに遭い、その謎を解いているうちに、別々に思えていた事件が少しづつ繋がり始める…というストーリー。いつもながら、常に冷静な成瀬・頼りになるのかならないのか…響野・クールビューティー雪子・心優しい久遠の4人が、アブナイ人物と賭けの勝負をしたり、恐怖新聞(懐かしい!)の勧誘員になったりと、大忙し。危機に瀕しながらも、その状況すら楽しんでいるかのような4人の個性が光る、極上のエンターテインメントです。各所に出てくる諺も楽しいし、字引の文にも笑いがもれます。映画での俳優さんを、ストーリーの中で動かしてみるのも一興かも。(私的には、佐藤浩市サン、ピッタリです!)
(2006年5月20日)
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商品内容
要旨 |
人間嘘発見器成瀬が遭遇した刃物男騒動、演説の達人響野は「幻の女」を探し、正確無比な“体内時計”の持ち主雪子は謎の招待券の真意を追う。そして天才スリの久遠は殴打される中年男に―史上最強の天才強盗4人組が巻き込まれたバラバラな事件。だが、華麗なる銀行襲撃の裏に突如浮上した「社長令嬢誘拐事件」と奇妙な連鎖を始め…。絶品のプロット、会話、伏線が織りなす軽快サスペンス!伊坂ブームの起爆剤にして、映画化で話題の「陽気なギャング」ここに待望の復活。 |
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おすすめコメント
『陽気なギャングが地球を回す』待望の新作! ウソ発見器+体内時計+スリ+演説=……… 史上最強の天才強盗4人組が帰って来た! 刃物男、「幻の女」、謎の招待券、殴打事件、そして銀行襲撃の裏には……… 人間嘘発見器成瀬(なるせ)が遭遇した刃物男騒動、演説の達人響野(きょうの)は「幻の女」を探し、正確無比な“体内時計”の持ち主雪子(ゆきこ)は謎の招待券(チケット)の真意を追う。そして天才スリの久遠(くおん)は殴打される中年男に――史上最強の天才強盗(ギャング)4人組が巻き込まれたバラバラな事件(トラブル)。だが、華麗なる銀行襲撃の裏に突如浮上した「社長令嬢誘拐事件」と奇妙な連鎖を始め…。絶品のプロット、会話、伏線が織りなす軽快サスペンス!
出版社・メーカーコメント
『陽気なギャングが地球を回す』待望の新作! ウソ発見器+体内時計+スリ+演説=……… 史上最強の天才強盗4人組が帰って来た! 刃物男、「幻の女」、謎の招待券、殴打事件、そして銀行襲撃の裏には……… 人間嘘発見器成瀬(なるせ)が遭遇した刃物男騒動、演説の達人響野(きょうの)は「幻の女」を探し、正確無比な“体内時計”の持ち主雪子(ゆきこ)は謎の招待券(チケット)の真意を追う。そして天才スリの久遠(くおん)は殴打される中年男に――史上最強の天才強盗(ギャング)4人組が巻き込まれたバラバラな事件(トラブル)。だが、華麗なる銀行襲撃の裏に突如浮上した「社長令嬢誘拐事件」と奇妙な連鎖を始め…。絶品のプロット、会話、伏線が織りなす軽快サスペンス! 伊坂ブームの起爆剤にして、映画化で話題の「陽気なギャング」ここに待望の復活! 〈著者のことば〉 前作『陽気なギャングが地球を回す』の続編です。4人の銀行強盗たちがまた、下らない会話をし、銀行を襲い、トラブルに首を突っ込んでいます。前作以上に、現実離れした内容になりましたが、細かいことは気にせずに楽しんでいただければ幸いです。また、第一章に関しては、雑誌に掲載された短編4本を、長編の一部として大幅に変更した上で、組み込んでいます。雑誌掲載時に一度、お読みになっている方がいましたら、最初から改めて読んでいただければ、ありがたいです。