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流浪

ちくま文庫 か47−1 金子光晴エッセイ・コレクション

出版社名 筑摩書房
出版年月 2006年5月
ISBNコード 978-4-480-42201-9
4-480-42201-3
税込価格 1,045円
頁数・縦 278P 15cm

商品内容

要旨

戦時下日本で反戦詩を書き続け、「抵抗詩人」と呼ばれた金子光晴のベスト・エッセイ集。本書では自伝と、アジア、ヨーロッパ紀行を収める。幼少時に若い養母に育てられ、早く性に目覚めた青年は、反抗と放蕩を繰り返した後、森三千代と結婚。三千代を巡る三角関係解消のために、夫妻は貧乏旅行に出発、数々の強烈な体験をする。だが、帰ってきた日本こそが「異国」だった。

目次

1 “鬼の児”世に憚る(洞窟に生み落されて
第一の「血のさわぎ」
大学遍歴)
2 愛と放浪の始まり(発端
恋愛と輪あそび
支那浪人の頃)
3 ヨーロッパへ(瘴癘蛮雨
処女の夢
ビールセル城
安土府)
4 ふたたびアジアの懐へ(マルセイユまで
疲労の靄


蝙蝠)
5 異国日本(腫物だらけな新宿
再びふりだしから出発)

著者紹介

金子 光晴 (カネコ ミツハル)  
詩人。1895年愛知県生まれ。1919年、処女詩集『赤土の家』発表後、渡欧。’23年『こがね蟲』刊行。翌年、森三千代と結婚し、’28年ヨーロッパ、アジアへ。’32年帰国。’37年『鮫』、’48年『落下傘』刊行。抵抗詩人と呼ばれる。’53年『人間の悲劇』で読売文学賞受賞。’75年死去
大庭 萱朗 (オオバ カヤアキ)  
1962年北海道生まれ。出版社勤務を経て、文芸評論家・フリー編集者として活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)