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格差社会 何が問題なのか

岩波新書 新赤版 1033

出版社名 岩波書店
出版年月 2006年9月
ISBNコード 978-4-00-431033-4
4-00-431033-4
税込価格 1,012円
頁数・縦 212P 18cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 格差社会 何が問題なのか

    止まらない格差の拡大、加速する不平等化の進行、これらの現代社会の病巣をつぶさに分析し、その処方箋を練り上げている。着眼点はさまざまだ。教育、雇用、貯蓄、税制、社会保障制度といった縦横無尽の切り口がなお一層の説得力につながっている。一般社会人はもちろんのこと、学生さんにも是非とも通読してもらいたい一冊だ。こんな本をレポートの題材や、ゼミや授業などで扱うと生きた社会勉強ができるようで張り合いがでると思うのですが・・・。

    (2007年2月13日)

商品内容

要旨

低所得労働者の増大、新しい貧困層の出現、奪われる機会の平等…。教育や雇用などあらゆる場で格差が拡大するなか、いま日本社会に何が起きているのか。格差問題の第一人者である著者が、様々な統計データによって、格差の現状を詳細に検証し、不平等化が進行する日本社会のゆくえを問う。格差論の決定版。

目次

第1章 格差の現状を検証する(所得から見る格差の現状
日本の不平等を国際比較する ほか)
第2章 「平等神話」崩壊の要因を探る(長期不況と失業の増大
雇用に広がる格差 ほか)
第3章 格差が進行する中で―いま何が起きているのか(新しい貧困層の様相
低所得労働者が意味するもの ほか)
第4章 格差社会のゆくえを考える(格差拡大を容認しても大丈夫なのか
貧困者の増大がもたらす矛盾 ほか)
第5章 格差社会への処方箋―「非福祉国家」からの脱却(競争と公平の両立
雇用格差を是正する ほか)

おすすめコメント

低所得労働者の増大、新しい貧困層の出現、奪われる機会の平等……。教育や雇用などあらゆる場で格差が拡大するなか、いま日本社会に何が起きているのか。格差問題の第一人者である著者が、様々な統計データによって、格差拡大の現状を詳細に検証し、不平等化する社会のゆくえを問う。格差論の決定版。

著者紹介

橘木 俊詔 (タチバナキ トシアキ)  
1943年兵庫県に生まれる。小樽商科大学、大阪大学大学院を経て、1973年ジョンズ・ホプキンス大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。その後、米、仏、英、独の大学・研究所で教育職・研究職を歴任。京都大学経済研究所教授、経済企画庁客員主任研究官、日本銀行客員研究員、経済産業省ファカルティフェローなどを経て、京都大学大学院経済学研究科教授。2005年度日本経済学会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)