書店レビュー
総合おすすめ度:
全1件
-
-
荻原作品の笑いのシャワーは、健康に良いですよ
-
おすすめ度
- 大地堂・ラ・ラ・ルー店 (茨城県潮来市)
実質的な左遷と解釈できる転勤で、晃一の家族5人は、それぞれが内面に問題を抱えながら、片田舎の築百年も経とうという古びた家に引っ越しします。読者は、座敷わらしを介在にした家族5人のそれぞれの再生を、笑いのシャワーを浴びながら読むことになります。特に、晃一の小学4年生の長男智也と座敷わらしの交流はなかなかいい味がでていて、読者にほのぼのとした充足感を与えてくれます。
荻原浩の作品には、「オロロ畑でつかまえて」に始まるユーモアのセンスあふれる作品と、「明日の記憶」のように大きく作風の違う作品がありますが、どちらも味わっていただきたいものです。(mogi)(2011年6月10日)
-
おすすめ度
-
商品内容
要旨 |
食品メーカーに勤める一家の主・晃一の左遷から、田舎の古民家に引っ越した高橋家。夫の転勤に辟易する史子、友達のいない長女・梓美、過保護気味の長男・智也、同居の祖母は認知症かも知れず…しかもその家には、不思議なわらしが棲んでいた。笑えて泣ける、家族小説の決定版。 |
---|
おすすめコメント
父親の左遷で東北の片田舎に引っ越した高橋一家。家に居場所のない夫、不平ばかりもらす妻、いじめにあっていた娘、気弱な息子、認知症の気配がある祖母……お互いを思う気持ちはあっても、すれ違いばかりでバラバラだった家族が、引っ越し先の古民家に棲みついていた「座敷わらし」との出会いをきっかけに、その絆を取り戻してゆく、心温まる希望と再生の物語。待望の文庫化!