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美女とは何か 日中美人の文化史

角川ソフィア文庫 SP355

出版社名 角川学芸出版
出版年月 2007年8月
ISBNコード 978-4-04-407301-5
4-04-407301-5
税込価格 985円
頁数・縦 413P 15cm

商品内容

要旨

楊貴妃は豊満が美しいとされた唐代の美女の典型だった。剃り落とした眉にお歯黒が江戸の美女なら、同時代の清王朝では纏足が美人の条件だった。なにを美しいと感じ、醜いとするか、美人という基準は時代や文化によって違い、多くの謎を含んでいる。文学や絵画に描かれた美女のイメージ、化けて出る美女という異文化に共通する要素の不思議など、比較文化の視点から日中美人像の移り変わりを追い、「美女という幻想」に迫る。

目次

プロローグ 美女とは何か
第1章 好まれた美貌
第2章 恐れられた美女
第3章 図像の修辞法
第4章 作り出された美貌
第5章 漢詩文のなかの美人、和文のなかの美人
第6章 審美観の交響
第7章 江戸文化のフィルター
第8章 ナオミが誕生するまで
エピローグ 美貌のゆくえ

おすすめコメント

楊貴妃はポッチャリ美人?時代と文化によって違う「美女という謎」に迫る。剃り落とした眉にお歯黒が江戸の美女なら、同時代の清王朝では纏足が美人の条件だった。時代によって大きく変化した美人観、文学や絵画の美女のイメージなど、日中比較文化の視点で描く「美女のつくられ方」。

著者紹介

張 競 (チョウ キョウ)  
1953年、中国上海生まれ。明治大学教授。上海の華東師範大学を卒業、同大学助手を経て日本留学。東京大学大学院総合文化研究科比較文化博士課程修了。専攻は比較文化論。主な著作に『近代中国と「恋愛」の発見―西洋の衝撃と日中文学交流』(岩波書店、1995年度サントリー学芸賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)