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無限を読みとく数学入門 世界と「私」をつなぐ数の物語

角川ソフィア文庫 SP K−107−2

出版社名 角川学芸出版
出版年月 2009年8月
ISBNコード 978-4-04-409102-6
4-04-409102-1
税込価格 817円
頁数・縦 299P 15cm

商品内容

要旨

アキレスと亀のパラドクス、実数の連続性の謎、「存在」しない数、無限の持つ無限の種類、ケインズ投資理論と無限時間、『ドグラ・マグラ』と脳に棲みつく無限、そして悲劇の天才数学者カントールの無限集合論…。無限はこの世界の至るところにひそみ、「数」を身にまとってその姿を現わすチャンスを狙っている!数学、哲学、文学、経済学を横断し、遙かギリシャから現代へと駆け抜ける、無限迷宮をめぐるスリリングな旅。

目次

第1章 「瞬間」という迷宮―無限の発見!アキレスは今も…(日常生活の中の「無限和」
0.9999…は1と等しい? ほか)
第2章 「存在」という迷宮―無限をつかまえる「数」のテクノロジー(ギリシャ数学における存在の問題
「存在しない」数たち ほか)
第3章 「連続」という迷宮―無限が数学者の喉を噛み切る時(数学における「自由」と「革命」
フランケンシュタインの目覚め ほか)
第4章 「この世界」という迷宮―「無限の青空」を見上げることの数学小説の試み(世界N
世界Z ほか)

おすすめコメント

数学における無限・連続・存在、そしてカントールの革命的アイデア「集合論」を平易に解説。文学、哲学、経済学、SFなど様々なジャンルに溢れる「無限」を数学的に読みとき、めくるめく無限の迷宮へ読者を招待する

著者紹介

小島 寛之 (コジマ ヒロユキ)  
1958年、東京生まれ。東京大学理学部数学科卒業。同大学大学院経済学研究科博士課程修了。経済学博士。帝京大学講師を経て、同大学准教授。宇沢弘文に師事し、数理経済学、環境経済学、意思決定理論を専門とする経済学者として旺盛な研究・執筆活動を行うかたわら、数学エッセイストとして活躍。中高生向けの入門書から高度な学術書まで多くの著書を持つ。日本ペンクラブ会員。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)