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中国人の機智 『世説新語』の世界 大文字版

講談社学術文庫 1975

出版社名 講談社
出版年月 2009年12月
ISBNコード 978-4-06-291975-3
4-06-291975-3
税込価格 968円
頁数・縦 253P 15cm

商品内容

要旨

諧謔性に富んだ反射神経、自負心の誇示、侮蔑への鮮やかな反撃…。一筋縄ではいかぬ誇り高き人々の不退転の反俗・反逆の精神を切れ味鋭い機智に乗せて演じきった舞台、それが『世説新語』の世界である。内乱、戦争、めまぐるしい王朝交替。暗く険悪な乱世を生き抜く魂は、悲哀、憂鬱を乗り越え、豪放洒脱な生き様は究極の言語表現を生み出した。大文字版。

目次

序章 機智の書『世説新語』とその時代
第1章 『世説新語』の人びと―その生存様式(君子神話の崩壊と秩序体系への挑戦
個の論理の追求 ほか)
第2章 『世説新語』その機智の構造(遊戯精神
機智の構造)
第3章 『世説新語』その機智の洗練―人物批評のレトリック(『世説新語』の人物批評
擬音(オノマトペ) ほか)
第4章 『世説新語』と魯迅(魏晋と魯迅
魯迅の「敵対的」な機智表現)

出版社・メーカーコメント

乱世に花咲いた嘲弄と逆襲機智とは抗いつつ生きる者の武器である。後漢末(2世紀末)から東晋末(5世紀初め)。豪放洒脱な竹林の七賢が登場し、「清談」が大流行した時代。当意即妙、鋭い舌鋒……。命がけの言語表現に酔う。諧謔性に富んだ反射神経、自負心の誇示、侮蔑への鮮やかな反撃……。一筋縄ではいかぬ誇り高き人々の不退転の反俗・反逆の精神を切れ味鋭い機智に乗せて演じきった舞台、それが『世説新語』の世界である。内乱、戦争、めまぐるしい王朝交替。暗く険悪な乱世を生き抜く魂は、悲哀、憂鬱を乗り越え、豪放洒脱な生き様は究極の

著者紹介

井波 律子 (イナミ リツコ)  
1944年生まれ。京都文学文学部卒業、同大学大学院文学研究科博士課程修了。中国文学専攻。金沢大学教授、国際日本文化研究センター教授を歴任、現在同センター名誉教授。著書に、『トリックスター群像』(桑原武夫学芸賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)