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いちばん大事なこと 養老教授の環境論

集英社新書 0219

出版社名 集英社
出版年月 2003年11月
ISBNコード 978-4-08-720219-9
4-08-720219-4
税込価格 946円
頁数・縦 198P 18cm

商品内容

要旨

環境問題のむずかしさは、まず何が問題なのか、きちんと説明するのがむずかしいことにある。しかし、その重大性は、戦争、経済などとも比較にならない。百年後まで人類がまともに生き延びられるかどうかは、この問題への取り組みにかかっているとさえいえる。だからこそ、環境問題は最大の政治問題なのである。そもそも「人間社会」対「自然環境」という図式が、問題を見えにくくしてきたし、人間がなんとか自然をコントロールしようとして失敗をくりかえしてきたのが、環境問題の歴史だともいえる。本書は、環境省「二一世紀『環の国』づくり会議」の委員を務め、大の虫好きでもある著者による初めての本格的な環境論であり、自然という複雑なシステムとの上手な付き合い方を縦横に論じていく。

目次

第1章 虫も自然、人体も自然
第2章 暮らしの中の環境問題
第3章 歴史に見る環境問題
第4章 多様性とシステム
第5章 環境と教育
第6章 これからの生き方

おすすめコメント

人類が生きのびられるかどうかは、環境問題への取り組み次第なのに、人間と自然の間には壁が・・・。今いちばん読まれている著者の、いちばん言いたかったこと!初の本格的環境論です。

出版社・メーカーコメント

環境問題は最大の政治問題であるとする養老流環境論。複雑なシステムである自然を相手にする時は、西欧式コントロールではなく、日本古来の「手入れ」の思想こそ大事とする。著者初の本格的環境論。

著者紹介

養老 孟司 (ヨウロウ タケシ)  
1937年神奈川県鎌倉市生まれ。東京大学医学部卒業、同大学院博士課程修了。95年東京大学医学部教授を退官。北里大学教授。東京大学名誉教授。専門は解剖学。2001年環境省「二一世紀『環の国』づくり会議」委員に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)