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宙ぶらん

集英社文庫 い35−6

出版社名 集英社
出版年月 2011年6月
ISBNコード 978-4-08-746713-0
4-08-746713-9
税込価格 594円
頁数・縦 206P 16cm

商品内容

要旨

私は定職を持たず、逗子の古いホテルに宿賃滞納のまま暮らしていた。ある日、電車の中から××義肢製作所という素人くさい手書きの看板を目にする。無為な毎日と重ね、宙ぶらんな感じがして気になった。二十年後、大学の野球部で同期だったYが自殺したと聞き、その奇妙な感情を思い出す。死体には右足がなかったという―表題作。全十話からなる伊集院文学のエッセンスを凝縮した珠玉の短編集。

出版社・メーカーコメント

『いねむり先生』の名手が綴る珠玉の短編集 色川武大氏との交流を描いた『いねむり先生』が話題の著者による短編集。大学の同級生の死をきっかけに、記憶のなかのある女の死が蘇る…表題作ほか、人生を静かな目で見つめる10編。(解説/桐野夏生)

著者紹介

伊集院 静 (イジュウイン シズカ)  
1950年2月山口県生まれ。立教大学文学部卒。91年『乳房』で第12回吉川英治文学新人賞、92年『受け月』で第107回直木賞、94年『機関車先生』で第7回柴田錬三郎賞、2002年『ごろごろ』で第36回吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)