書店レビュー
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- 福文堂書店本店 (愛知県名古屋市中区)
一人の赤ん坊が生まれるところから始まる物語。
主人公・歩の半生を本人の視点で描いていきます。
気性の激しい母、空気のような父、とにかく変な姉。
家族、友達、恋人との関わりが大阪、エジプト、東京と場所を変えて描かれていくのですが、
特にエジプトで過ごした少年時代の描写が印象的です。
どちらかというと「勝ち組」と言える境遇の歩ですが、成長していくにつれて少しずつ周囲も自分も変化していき、
読んでいてだんだんと苦しくなってくるのですが、読後感は非常に晴れやかなのです。
人間一人の人生を読みきった、という充足感と共に、小説家の「ものを書くこと」にかけるエネルギーを感じることのできる1冊です。(2018年5月2日)
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商品内容
要旨 |
僕はこの世界に左足から登場した―。圷歩は、父の海外赴任先であるイランの病院で生を受けた。その後、父母、そして問題児の姉とともに、イラン革命のために帰国を余儀なくされた歩は、大阪での新生活を始める。幼稚園、小学校で周囲にすぐに溶け込めた歩と違って姉は「ご神木」と呼ばれ、孤立を深めていった。そんな折り、父の新たな赴任先がエジプトに決まる。メイド付きの豪華なマンション住まい。初めてのピラミッド。日本人学校に通うことになった歩は、ある日、ヤコブというエジプト人の少年と出会うことになる。 |
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出版社・メーカーコメント
累計百万部突破!第152回直木賞受賞作 僕はこの世界に左足から登場した――。 圷歩は、父の海外赴任先であるイランの病院で生を受けた。その後、父母、そして問題児の姉とともに、イラン革命のために帰国を余儀なくされた歩は、大阪での新生活を始める。幼稚園、小学校で周囲にすぐに溶け込めた歩と違って姉は「ご神木」と呼ばれ、孤立を深めていった。 そんな折り、父の新たな赴任先がエジプトに決まる。メイド付きの豪華なマンション住まい。初めてのピラミッド。日本人学校に通うことになった歩は、ある日、ヤコブというエジプト人の少年と出会うことになる。