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わたしの普段着

新潮文庫 よ−5−49

出版社名 新潮社
出版年月 2008年6月
ISBNコード 978-4-10-111749-2
4-10-111749-7
税込価格 605円
頁数・縦 324P 16cm

商品内容

要旨

かつて電車で目にした、席を譲られた老紳士の優美な仕種。我が家に家出娘を迎えに来た父親が農村の事情を語る言葉の奥深さ。結核による死を覚悟した頃を思えば感じる、今この時に生きる幸せ―。気取らず、気負わず、殊更には憂いを唱えず。いつも心に普段着を着て、本当に知った人生の滋味だけを悠悠閑閑と綴ってゆく。静かなる気骨の人、吉村昭の穏やかな声が聞こえるエッセイ集。

目次

1 日々を暮す(予防接種
ニンニンゴーゴー ほか)
2 筆を執る(歴史小説としての敵討
不釣合いなコーナー ほか)
3 人と触れ合う(味噌漬
変人 ほか)
4 旅に遊ぶ(朝のうどん
一人で歩く ほか)
5 時を歴る(床屋さん
雪の舞うふる里 ほか)

著者紹介

吉村 昭 (ヨシムラ アキラ)  
1927‐2006。東京日暮里生れ。学習院大学中退。1966(昭和41)年『星への旅』で太宰治賞を受賞。その後、ドキュメント作品に新境地を拓き『戦艦武蔵』等で菊池寛賞を受賞。以後、多彩な長編小説を次々に発表した。周到な取材と緻密な構成には定評がある。主な作品に『破獄』(読売文学賞)、『冷い夏、熱い夏』(毎日芸術賞)、『桜田門外ノ変』、『天狗争乱』(大佛次郎賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)