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歓喜する円空

新潮文庫 う−5−13

出版社名 新潮社
出版年月 2009年7月
ISBNコード 978-4-10-124413-6
4-10-124413-8
税込価格 859円
頁数・縦 417P 図版48P 16cm

商品内容

要旨

十二万体もの異形の神仏像を彫ったという江戸の仏師・円空。三年にわたって全国の円空仏を訪ね歩いた著者が、残された絵画、和歌などからその謎多き生涯を読み解き、神仏習合の先駆けをなす白山信仰の修験者で、日本人の宗教思想を芸術表現にまで高めた文化史上の重要人物として再評価。早くに母を亡くした自らの人生を円空の生涯に重ね合わせつつ、新しい円空像を描き出す。

目次

1 泰澄・行基の伝統のもとに
2 円空はこれまでいかに語られてきたか
3 母を失った「まつばり子」
4 旅の始まり
5 鎮魂の薬師曼荼羅
6 円空の芸術の大変革
7 歓喜の爆発
8 円空、仏となる
9 和歌に表れた哲学
10 旅の終わり 九十六億末の世まで

著者紹介

梅原 猛 (ウメハラ タケシ)  
1925(大正14)年、宮城県生れ。京大哲学科卒。立命館大学教授、京都市立芸術大学学長、国際日本文化研究センター所長等を歴任。’92(平成4)年、文化功労者。’99年、文化勲章受章。主著に『隠された十字架』(毎日出版文化賞)、『水底の歌』(大佛次郎賞)等。縄文時代から近代までを視野におさめ、文学・歴史・宗教等を包括して日本文化の深層を解明する幾多の論考は“梅原日本学”と呼ばれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)