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人生の節目で読んでほしい短歌

NHK出版新書 456

出版社名 NHK出版
出版年月 2015年3月
ISBNコード 978-4-14-088456-0
4-14-088456-8
税込価格 902円
頁数・縦 260P 18cm

商品内容

要旨

珠玉の名歌が教えてくれる生き方のヒント!卒業や結婚、出産、退職、介護、伴侶との別れなど、人生という長い旅路の途中には、必ず節目となる瞬間が存在する。その時、たった三一文字の言葉に勇気づけられたり、心が救われたりすることがある。明治から現代までの名歌を多数取り上げながら、当代随一の歌人が自らの体験をふんだんに織り交ぜて綴った、心熱くなるエッセイ&短歌鑑賞入門。

目次

第1部 若かりし日々(恋の時間―サキサキとセロリ噛みいて
青春の日々―雨をひかりと
デモの隊列―ジグザグのさなかに
卒業―校塔に鳩多き日や
結婚―木に花咲き)
第2部 生の充実のなかで(出産―いのち二つとなりし身を
労働の日々―通勤の心かろがろ
貧しかりし日々―扱きためし僅かの麥に
子の死・親の死―をさな子のあな笑うふぞよ
退職―雁の列より離れゆく一つ雁
ペットロス―愚かなるこのあたまよと幾度撫でし)
第3部 来たるべき老いと病に(老いの実感―さくら花幾春かけて
病を得て―一日が過ぎれば一日減つてゆく
ものを忘れて―妻と行くときその妻を
介護の日々―かならず逢ひにくるから
死を見つめて―つひにゆく道とはかねて)

おすすめコメント

『近代秀歌』、『現代秀歌』(ともに岩波新書)の著者である永田和宏氏。そんな彼が、「人生の節目」を詠んだ近現代の短歌を100首取り上げ、中高年の読者が現在の自分に引きつけて読めるように仕立てた短歌エッセイ集。「わたしを見つめ直す」「希望と不安の中で前向きに生きる」「病や死と向き合う」といったテーマごとに、人生の支えとなる珠玉の短歌をその背景とともに紹介する。

著者紹介

永田 和宏 (ナガタ カズヒロ)  
1947年、滋賀県生まれ。歌人、細胞生物学者。京都大学名誉教授、京都産業大学総合生命科学部教授。高安国世に師事し、「京大短歌会」「塔」会員に。1992年より2014年まで「塔」主宰。2009年、紫綬褒章受章。主要歌集に『饗庭』(砂子屋書房、若山牧水賞・読売文学賞)、『風位』(短歌研究社、芸術選奨文部科学大臣賞・迢空賞)、『後の日々』(角川書店、斎藤茂吉短歌文学賞)など。現在「朝日歌壇」選者、宮中歌会始詠進歌選者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)