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とめられなかった戦争

文春文庫 か74−1

出版社名 文藝春秋
出版年月 2017年2月
ISBNコード 978-4-16-790800-3
4-16-790800-X
税込価格 627円
頁数・縦 181P 16cm

商品内容

要旨

なぜ戦争の拡大をとめることができなかったのか、なぜ敗戦の一年前に戦争をやめることができなかったのか。歴史の流れを決定づけた満州事変、日中戦争、日米開戦、サイパン陥落。この4つのターニングポイントから、歴史をさかのぼり、戦争へと突き進んだ激動の昭和を、人々の思いが今なお染みついた土地と史料から考えていく。

目次

第1章 敗戦への道―1944年(昭和19年)(西太平洋の小さな島々
緒戦の大勝、そして暗転 ほか)
第2章 日米開戦決断と記憶―1941年(昭和16年)(国力と精神力
「泥沼」からの脱出めざして南進へ ほか)
第3章 日中戦争長期化の誤算―1937年(昭和12年)(長江をさかのぼって
自衛と膺懲 ほか)
第4章 満州事変暴走の原点―1933年(昭和8年)(「起こった」と「起こされた」
「満蒙」の誕生 ほか)

おすすめコメント

NHK教育テレビ「さかのぼり日本史」で放送された内容をもとに作った単行本「NHKさかのぼり日本史A昭和 とめられなかった戦争」の文庫化です。「それまで侵略はなかった」と主張し続けてきた安倍首相に真っ向から対抗し、歴史家としての気概を見せた加藤陽子東京大学大学院教授。いまいちばん旬な歴史学者の加藤教授が、語り下ろし形式で、日本の近現代史をわかりやすく解説した本です。本書は、「なぜ戦争の拡大をとめることができなかったのか」「なぜ一年早く戦争をやめることができなかったのか」がテーマ。繰り返されてきたこの問いを、人々の思いが今なお染みついた土地と史料から考え、日本の近現代史をわかりやすく解説していく歴史ガイド。第1章 敗戦への道――1944年(昭和19年) 第2章 日米開戦 決断と記憶――1941年(昭和16年) 第3章 日中戦争 長期化の誤算――1937年(昭和12年) 第4章 満州事変 暴走の原点――1933年(昭和8年)

著者紹介

加藤 陽子 (カトウ ヨウコ)  
1960年、埼玉県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科教授。89年、東京大学大学院博士課程修了。山梨大学助教授、スタンフォード大学フーバー研究所訪問研究員などを経て現職。専攻は日本近現代史。2010年、「それでも、日本人は『戦争』を選んだ」で小林秀雄賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)