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国境

完全版

出版社名 河出書房新社
出版年月 2013年10月
ISBNコード 978-4-309-02217-8
4-309-02217-0
税込価格 3,960円
頁数・縦 427P 20cm

商品内容

文学賞情報

2014年 第25回 伊藤整文学賞・評論部門 終了(2014年25回まで)受賞

要旨

名著新生。文学と歴史の「失われた環」が、そこに残っている。漱石が、植民地「満洲」で果たしていた、知られざる使命。鴎外が、「うた」に隠した、戦場での真実と良心の疼き。異国語としての「日本語」を生き、抗った、数多くの作家たち。あくなき資料検証と、深い思索がひらいた、未踏の日本語文学史。

目次

漱石・満洲・安重根―序論に代えて
漱石が見た東京
居心地の悪い旅のなかから
漱石の幸福感
それでも、人生の船は行く
国境
月に近い街にて―植民地朝鮮と日本の文学についての覚え書き
輪郭譚
洪水の記憶
風の影
漂流する国境―しぐさと歌のために

出版社
商品紹介

国と国のあいだに生きる人びとの息づかいの中からだけ見える世界の真実。画期的な漱石論の書き下ろしなどを加えて復活させた決定版。

著者紹介

黒川 創 (クロカワ ソウ)  
1961年生まれ。作家。同志社大学文学部卒業。十代の頃から「思想の科学」に携わり、鶴見俊輔らとともに編集活動を行う。著書に『かもめの日』(読売文学賞、新潮文庫)他がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)