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家屋と妄想の精神病理 あるいは、狂気とアナクロニズム

出版社名 河出書房新社
出版年月 2003年5月
ISBNコード 978-4-309-24288-0
4-309-24288-X
税込価格 1,760円
頁数・縦 242P 19cm

商品内容

要旨

孤独な一人暮らしを続けていると、自分の家の屋根裏など、あまり立ち入らない薄暗い空間から、見知らぬ人間の騒ぎ声が聴こえてきたりすることがある「幻の同居人」妄想。家屋をめぐる妄想と、実際の監禁の症例などから、現代人の孤独を分析する。

目次

1 天井裏に潜む者(屋根裏を歩く
闇と埃と蜘蛛の巣 ほか)
2 たちあらわれる非日常(澱んだ時間
屋根裏の間男 ほか)
3 奇妙な憶測、異様な解釈(些細な変事
嫁の冤罪 ほか)
4 家の中で起こっていること(バリケードを築く老婆
妄想濃縮装置としての家 ほか)
増補 入れ子の家(屋根裏の散歩者たち
屋根裏に潜む ほか)

出版社
商品紹介

都会でひとり暮らしをする女性が、孤独のあまり屋根裏に人の気配を感じる「幻の同居人妄想」。そんな心の病を解き明かす。

おすすめコメント

「屋根裏に誰かいるんですよ」B級映画や小説のモチーフにしばしば登場する非日常的なイメージ。しかし、孤独な一人暮しを続けていると、自分の家の屋根裏に見知らぬ人間の話し声が聴こえてきたりすることも・・・。家屋をめぐる妄想と、現代人の孤独な心を分析する一冊。家は、我々の頭を模したオブジェだとも言える。

著者紹介

春日 武彦 (カスガ タケヒコ)  
1951年、京都生まれ。日本医科大学医学部卒業。精神科医、医学博士。ステレオタイプな思考や月並みなイメージ、キッチュな事物、犯罪や都市伝説に興味を寄せている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)