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四天王寺の鷹 謎の秦氏と物部氏を追って

河出文庫 た50−1

出版社名 河出書房新社
出版年月 2021年12月
ISBNコード 978-4-309-41859-9
4-309-41859-7
税込価格 1,078円
頁数・縦 405P 15cm

商品内容

要旨

「青銅の神の足跡」にはじまり、「鍛冶屋の母」「白鳥伝説」と書きついで、本書「四天王寺の鷹」に終わる四部作で、私は金属民俗学の主題を追求した。それに携わる人々の生態はいうまでもなく、哀歓も見落さないようにつとめたつもりである―ヒューマンドキュメントとも著者が位置付けた、谷川民俗学の集大成、ついに文庫化!

目次

序章 物語の発端(白鷹の舞う空
四天王寺の三つの謎)
第1章 豊前の鷹(彦山・香春・宇佐
弥勒浄土
豊前の秦氏王国
香春岳の神々
白鳥と鷹
二つの常世の衝突
宇佐辛嶋氏の足跡
与曾女と清麻呂の対決)
第2章 良弁とは誰ぞ(諸国献上の鉱物
鷲にさらわれた子
山林修行の優婆塞
仏都紫香楽宮
西海の銅
大仏塗金の実相
山河漂浪の民)
第3章 秦姓の舞(秦氏の活動
秦河勝の命運
猿楽 諸座の名称
四天王寺の舞楽)
第4章 永奴婢の末裔(守屋の敗死後の四天王寺)
終章 聖霊会と公人長者

出版社・メーカーコメント

四天王寺は聖徳太子を祀って建立されたが、なぜか政敵の物部守屋も祀っている。守屋が化身した鷹を追って、秦氏、金属民、良弁と大仏、放浪芸能民と猿楽の謎を解く、谷川民俗学の到達点。

著者紹介

谷川 健一 (タニガワ ケンイチ)  
1921年、熊本県生まれ。東京大学文学部卒業。民俗学者。日本地名研究所を設立し、初代の所長をつとめた。2013年逝去。文化功労者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)