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中世内乱期の群像

河出文庫

出版社名 河出書房新社
出版年月 1991年3月
ISBNコード 978-4-309-47202-7
4-309-47202-8
税込価格 524円
頁数・縦 227P 15cm

商品内容

要旨

日本の中世は未曾有の変革期であり、自由狼籍・下剋上の世界である。史上例をみない内乱の世紀を生き、闘い抜いた人びと―知謀の将・足利尊氏、悲運の新田義貞、悪党・楠木正成、異形の天皇・後醍醐、そしてすべてを捨て全国を遊行する一遍上人。彼らの生きざまを、悪党・野伏・一揆というキー・ワードから、広く民衆のなかに位置づける。中世の歴史を読解するための入門書。

目次

第1章 「ムサノ世」の開幕―武家の棟梁・源義朝
第2章 鎌倉武士と「館」―戦場での軍功こそ
第3章 荘園の生活―荘園制社会の形成と変貌
第4章 捨聖一遍―凡夫のこころには決定なし、決定は名号なり
第5章 悪党・野伏・一揆―異形の人びと
第6章 内乱前夜―北条得宗専制の崩壊
第7章 「この世ハ夢のごとくに候」―尊氏論序説
第8章 「させることなくして空しくなりぬ」―新田義貞・戦場を駆けぬけた生涯
第9章 「君ノ戦必破ルベシ」―悪党・楠木正成と一族
第10章 二条河原の落書―一つの建武政権論
第11章 『太平記』の世界―果てしなき戦乱を生きた人びと
第12章 起請と逃散―荘家の一揆
第13章 応仁の大乱―国中の土民ら群集す