商品内容
要旨 |
灯台を望む小島の別荘を舞台に、哲学者の一家とその客人たちの内面のドラマを、詩情豊かな旋律で描き出す。精神を病みながらも、幼い夏の日々の記憶、なつかしい父母にひととき思いを寄せて書き上げた、このうえなく美しい傑作。新訳決定版(『灯台へ』)。奴隷制廃止後の英領ジャマイカ。土地の黒人たちから「白いゴキブリ」と蔑まれるアントワネットは、イギリスから来た若者と結婚する。しかし、異なる文化に心を引き裂かれ、やがて精神の安定を失っていく。植民地に生きる人間の生の葛藤を浮き彫りにした愛と狂気の物語(『サルガッソーの広い海』)。 |
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出版社 商品紹介 |
モダニズム文学を代表する傑作の新訳決定版と、植民地出身の作家が『ジェイン・エア』を屋根裏の狂女から語り直した異色作。 |
おすすめコメント
【灯台へ】モダニズムの旗手が象徴的イメージを駆使した名品神秘的に明滅する灯台へのピクニックを夢見る母子と、それをキャンバスに捉えようとする若き女性画家。登場人物たちの意識の流れに焦点を当てた代表作。【サルガッソーの広い海】西インド諸島出身の作家が描くもう一つの「ジェイン・エア」イギリス紳士と結婚したジャマイカ生まれの女は、なぜ狂ってしまったのか。帝国の辺境に生きた作家が、感傷を排した文体で語り直した「本当の」物語。映画化。