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世界文学全集 2−01

灯台へ

池澤夏樹=個人編集世界文学全集 2− 1

出版社名 河出書房新社
出版年月 2009年1月
ISBNコード 978-4-309-70953-6
4-309-70953-2
税込価格 3,520円
頁数・縦 483,13P 20cm
シリーズ名 世界文学全集

商品内容

要旨

灯台を望む小島の別荘を舞台に、哲学者の一家とその客人たちの内面のドラマを、詩情豊かな旋律で描き出す。精神を病みながらも、幼い夏の日々の記憶、なつかしい父母にひととき思いを寄せて書き上げた、このうえなく美しい傑作。新訳決定版(『灯台へ』)。奴隷制廃止後の英領ジャマイカ。土地の黒人たちから「白いゴキブリ」と蔑まれるアントワネットは、イギリスから来た若者と結婚する。しかし、異なる文化に心を引き裂かれ、やがて精神の安定を失っていく。植民地に生きる人間の生の葛藤を浮き彫りにした愛と狂気の物語(『サルガッソーの広い海』)。

出版社
商品紹介

モダニズム文学を代表する傑作の新訳決定版と、植民地出身の作家が『ジェイン・エア』を屋根裏の狂女から語り直した異色作。

おすすめコメント

【灯台へ】モダニズムの旗手が象徴的イメージを駆使した名品神秘的に明滅する灯台へのピクニックを夢見る母子と、それをキャンバスに捉えようとする若き女性画家。登場人物たちの意識の流れに焦点を当てた代表作。【サルガッソーの広い海】西インド諸島出身の作家が描くもう一つの「ジェイン・エア」イギリス紳士と結婚したジャマイカ生まれの女は、なぜ狂ってしまったのか。帝国の辺境に生きた作家が、感傷を排した文体で語り直した「本当の」物語。映画化。

著者紹介

ウルフ,ヴァージニア (ウルフ,ヴァージニア)   Woolf,Virginia
1882年ロンドン生まれ。父レズリー・スティーヴンは著名な文芸評論家。13歳で母を亡くし、その頃から生涯続く精神の病に悩まされるようになる。父没後、兄たちとブルームズベリー・グループを作り、家には当時活躍中の文学者や芸術家が大勢出入りした。1915年『船出』でデビュー。その後『ダロウェイ夫人』など次々に小説を発表。プルーストやジョイスと並んで独自の心理主義を追求し、モダニズム文学の旗手として高く評価される。41年『幕間』を残し自殺
リース,ジーン (リース,ジーン)   Rhys,Jean
1890年イギリス領ドミニカ島生まれ。16歳のときイギリス本国に渡り、結婚後はパリに移り住んでフォード・マドックス・フォードらの知遇を得る。『セーヌ左岸およびその他の物語』など、自らの体験に取材した小説を次々に発表する。第2次大戦中に一時消息を絶つが、66年『サルガッソーの広い海』の成功によって復活し、以後も、作品集を発表した。79年死去
鴻巣 友季子 (コウノス ユキコ)  
1963年東京生まれ。お茶の水女子大学大学院修士課程英文学専攻
小沢 瑞穂 (オザワ ミズホ)  
東京生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)