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日本文学全集 15

谷崎潤一郎

出版社名 河出書房新社
出版年月 2016年2月
ISBNコード 978-4-309-72885-8
4-309-72885-5
税込価格 3,190円
頁数・縦 494P 20cm
シリーズ名 日本文学全集

商品内容

要旨

室町時代の瀬戸内海、宝物をめぐって海賊や遊女、幻術使いたちが縦横無尽に躍動する幻の長篇エンタテインメント活劇「乱菊物語」。「妹背山婦女庭訓」「義経千本桜」「葛の葉」などの浄瑠璃や和歌と、母恋いを巧みに織り交ぜて綴る吉野探訪記「吉野葛」。女性への思慕を夢幻能の構図を用いて描く「蘆刈」。王朝文学に材を取った奇譚「小野篁妹に恋する事」、異国情緒に彩られる「西湖の月」、エッセイ「厠のいろいろ」を収録。巨人が紡いだ豊饒幻妖な物語たち。

おすすめコメント

長篇活劇「乱菊物語」をはじめ、「吉野葛」「蘆刈」他を収録。欲望を肯定し続けた巨人の傑作群から物語の面白さに満ちた作品を精選。

著者紹介

谷崎 潤一郎 (タニザキ ジュンイチロウ)  
1886〜1965。東京生まれ。東京帝国大学国文科中退。第2次「新思潮」の創刊に携わる。『刺青』などが永井荷風に激賞され、文壇での地位を確立。関東大震災後、関西へ移住。古典回帰を強め、独自の美学のもと『盲目物語』『春琴抄』『陰翳礼讃』や現代語訳『源氏物語』などを発表。戦後、『細雪』で毎日出版文化賞、朝日文化賞を受賞。1949年、文化勲章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)